住宅ローン減税などの優遇が受けられる
長谷工コーポレーションが今年2月から販売を開始した「ブランシエラ浦和」は、日本で初めて長期優良住宅に認定された分譲マンションです。長期優良住宅とは、その名のとおり長く住み続けることができる優良な住宅のこと。欧米に比べて寿命が短いと言われる日本の住まいを長持ちさせようと、昨年6月に新しい法律が施行され、認定がスタートした制度です。長期優良住宅に認定されるには、以下の9つの基準をクリアする必要があります。
・劣化対策/少なくとも100年程度は構造躯体が使用できること
・耐震性/建築基準法レベルの1.25倍の地震力でも倒壊しないことなど
・維持管理・更新の容易性/内装・設備の維持管理・更新が容易であること
・可変性/将来の間取り変更に必要な躯体天井高を確保すること
・バリアフリー性/共用廊下などにバリアフリー対応に必要なスペースが確保されていること
・省エネルギー性/次世代省エネルギー基準に適合すること
・居住環境/地域における良好な景観の形成などに配慮していること
・住戸面積/専有面積55m2以上(地域により40m2を下限に変更可)
・維持保全計画/少なくとも10年ごとに点検を実施することや、適切な修繕計画が策定されていることなど
また、長期優良住宅に認定された住宅は以下のようなメリットが受けられます。
・住宅ローン減税の控除額が大きくなる(一般住宅最大500万円→600万円)
・住宅ローンを借りなくても最大100万円の所得税減税が受けられる(投資型減税)
・購入時の税金が安くなる(登録免許税、不動産取得税、固定資産税)
・フラット35Sの金利引き下げ期間が長くなる(一般住宅10年→20年)
・最長50年返済で借りられるフラット50を利用できる
耐久性を高めるための工夫も多い
同マンションは国土交通省の長期優良住宅先導的モデル事業にも採択されており、以下のような先導的な技術提案も採り入れられています。コンクリートひび割れ低減技術
コンクリートは施工の直後に化学反応で膨張し、その後ゆっくりと時間をかけて収縮するため、その過程でひび割れが起きやすい性質があります。そこでセメントに混和材を混ぜるなど、膨張や収縮を抑えてひび割れしにくい技術を採用しています。
高耐久ステンレス共用給水配管システム
モデルルームに展示されている配管システムの模型。左が給水用ステンレス管 |
間取り可変性を向上させた新内装システム
床下の配管や天井裏の配線を動かして間取り変更が容易にできるよう、二重床・二重天井を採用。さらに先に床を施工してから内装の壁を配置する「床先行工法」とすることで、リフォームや壁の移動をしやすくするなどの工夫をしています。
外装(クラディング)システム
玄関まわりやバルコニー側の外壁にALCと呼ばれる軽量気泡コンクリートパネルを採用し、柱や梁などの構造躯体と明確に分離。溶接を使わず、ボルトなどで固定しているため、リフォーム対応がしやすくなっています。
新築工事保証の大幅延長と定期点検の強化
通常は2~10年に設定しているアフターサービス期間のほとんどを、5~15年に延長。また定期点検サービスを強化し、専有部(室内)は5年目まで、共用部は20年目までとしています。
さらに同マンションには独自の特徴があります。