11曲中10曲はシングル曲という豪華なアルバム
■アルバム名BAD
■アーティスト名
マイケル・ジャクソン
■おすすめ理由
1987年にリリースされたアルバムです。
アルバム発売後のリカットを含め、11曲中10曲はシングル曲という豪華なアルバムです。
このアルバムではさまざまな曲を聴くことができます。「BAD」(バッド)や「Smooth Criminal」(スムーズ・クリミナル)のようなポップス系のダンスチューン、「Man in the Mirror」(マン・イン・ザ・ミラー)や「Leave Me Alone」(リーヴ・ミー・アローン)のようなバラード、「Dirty Diana」(ダーティー・ダイアナ)のようなロックなど、幅広い音楽性を感じます。
マイケルは1989年のBREアウォーズで「キング・オブ・ポップ」とエリザベス・テイラーに讃えられたとされています。しかしエリザベス・テイラーの実際の言葉は「The True King of Pop, Rock And Soul」、すなわちポップだけでなくロックとソウルの王でもあると称賛されていたのです。
本作品を聴くと、マイケルの才能はロックだけにとどまらないことが分かります。マイケルはポップスのみならず、ロックもソウルもR&Bもすべて自分のものとしてこなしていたのですから。
作詞・作曲もマイケルが手掛けている!
シンガーソングライターはほとんど踊りません。しかし、マイケルは自分で作詞作曲をしていました。「BAD」はクィンシー・ジョーンズの提案でマイケル自ら作ることになり、かなりの曲を書き上げたようです。歌詞も「BAD」のような風刺の効いたものや恋愛まで、マイケルのあらゆる思いが感じとれます。前作と比較すると「失敗作」?
前作の「Thriller」(スリラー)が全世界で1億枚以上のセールスを記録したため、4500万枚の売り上げにとどまった「BAD」は失敗作と言われたようです。これだけの枚数が売れても、「スリラー」の数字が大きすぎたために評価されなかったのです。1991年の「DANGEROUS」(デンジャラス)も3200万枚の売り上げでしたが、マイケルの残す数字としては物足りないかもしれません。しかし、世界中でこれだけ多くの人が購入し、マイケルの曲を楽しんだというのは素晴らしいことです。改めて聴くと、メロディも歌詞も、彼の歌声もアレンジも、すべてに「やっぱりいい!」と思えます。