今年2月にオリジナルメンバーでの再結成を発表し、この6月には来日公演も果たしたMR.BIG。その来日公演を前に“メンバーとファンが選ぶ”ことを売りにしたベスト盤がリリースされていた。久々の来日目前とあって、思わず欲しくなった人も多いようだが、オリジナルアルバムを持っているから今回はスルー、という人もいたハズ。でもこのベスト盤、実はかなり“買い”のアルバムだった。

スタジオ盤よりライヴ盤が多かったMR.BIG


『Big, Bigger, Biggest!』
日本への感謝を込めた「I Love You Japan」収録、96年のベスト盤『Big, Bigger, Biggest!』
MR.BIGといえば、オリジナルのスタジオアルバム以外に、ベスト盤やライヴ盤をかなりたくさんリリースしてきたことでも知られるバンド。スタジオアルバムは1989年のデビュー作『MR.BIG』から2001年の『アクチュアル・サイズ』まで6枚、ほぼ2年おきに発表してきているが、ベスト盤は96年の『Big, Bigger, Biggest!』に始まって2000年に『ディープ・カッツ』、解散後の2004年にも『グレイテスト・ヒッツ』をリリースしている。だから今年リリースされた『ネクスト・タイム・アラウンド』は4枚目ということになる。ライヴ盤にいたっては、デビューから間もない90年の『ロウ・ライク・スシ』から解散ツアーを収めた2002年の『イン・ジャパン』までなんと7枚。スタジオアルバムよりもライヴ盤のほうが多いという珍しいパターンになっている。

なぜこんなにライヴ盤が多いのかといえば、それはもちろんMR.BIGが自他ともに認めるライヴバンドだからだろう。ノリがよくてみんなで歌えるポップな曲が多く、ライヴ映えする曲が多いし、バンドとして演奏も上手い。それに、MR.BIGの特徴といえば、超絶テクニックを持ったギタリストとベーシストがいること。ポール・ギルバートとビリー・シーンが超高速フレーズやタッピングでバトルしたり、エンターテイメント要素たっぷりのそれぞれのソロタイムがあるなど、見せ場がたくさん用意されているのも彼らのライヴならでは。つまり、MR.BIGはライヴ盤が売れる要素をたくさん持ったバンドなのだ。