ロック・ポップス/海外ロック・ポップス、70年代の名盤の口コミ

リトル・フィートの傑作作品「ディキシー・チキン」

リトル・フィートが1973年に発表した3枚目のアルバムで、バンド史上最強の布陣で臨んだ、アメリカ南部の泥臭い音楽を前面に押し出した作品です。ニュー・オーリンズ・サウンド直系のシンコペートを採用し、しかも心地よいズレ、タメの効いたファンクを展開するリズム・セクション、ローウェルのこぶしが回ったヴォーカル、スライドギターが絶妙に絡み合う傑作です。

投稿記事

バンド史上最強の布陣で臨んだ一枚

■アルバム名
ディキシー・チキン

バンド名
リトル・フィート

■おすすめ理由
リトル・フィートが1973年に発表した3枚目のアルバムで、バンド史上最強の布陣で臨んだ、アメリカ南部の泥臭い音楽を前面に押し出した作品です。

それまでのキーボーディスト、ビル・ペインとドラムスのリッチー・ヘイワードは従来のままに、ポール・バレルというセカンド・ギタリスト(ベーシスト・オーディションを3回受け、3回とも不合格になった経歴の持ち主、しかしギターの腕を買われて加入)、デラニー&ボニーのバックをしていたベーシストのケニー・グラッドニーを加入させ、ケニーとともにデラニー&ボニーのバックをしていたコンガ奏者サム・クレイトンという6人組して再出発しました。

ケニーとサムのどちらも出身地であり、ポールも傾倒していること、そしてローウェル・ジョージがヴァン・ダイク・パークスのアルバム・レコーディングに参加したことで、アラン・トゥーサンの音楽に惹かれて行ったことからニュー・オーリンズ・サウンド直系のシンコペートを採用し、しかも心地よいズレ、タメの効いたファンクを展開するリズム・セクション、ローウェルのこぶしが回ったヴォーカル、スライドギターが絶妙に絡み合う傑作です。

ちなみに「Dixie Chicken」とは南部の娘という意味、一目惚れした可愛い女という感じです。

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