ボクシング/パンチの打ち方

ボクシングで良いパンチを打つために必要な要素

なにが良いパンチでなにが悪いパンチなのか。ここでは対照的なふたつの打ち方を参考にそれぞれのメリット・デメリットを説明していきます。自分の身体的な特徴、運動能力、性格などを分析してどちらかの打ち方が主になり苦手な方も少ないながらも打てるようにしておけばボクシングの戦い方の幅を広げることができます。

執筆者:鈴木 悟

人それぞれ考え方は違うと思いますが、ここではこれからボクシングを始めてみようと思っている初心者の方々や、もうすでにボクシングを始めている経験者の方々も興味があると思われる「良いパンチの打ち方」を私なりの見解で書いていみたいと思います。

クリーンヒットさせるパンチ

クリーンヒット

クリーンヒット

ではまずはじめに、なにが良い打ち方で、なにが悪い打ち方なのでしょうか? ボクシングの試合で勝利するには相手に強烈なパンチをクリーンヒットさせてKOするか、KOできなかった場合はフルラウンド戦い抜いた後にジャッジによる判定に勝敗を委ねることになります。相手により多くのパンチをクリーンヒットさせることと、どれだけダメージを与えることができたかが判定ではもっとも評価されます。

「パンチをクリーンヒットさせてKOする」「相手にたくさんのパンチをクリーンヒットさせてポイントを奪う」ということがかなり重要になってくるので、それができるパンチの打ち方をするという事が大切です。

重要なステップ

重要なステップ

重要なステップ

でははじめに私の得意な打ち方から書いていきます。まずはステップです。ステップはパンチの打ち方もそうですが、ディフェンスにも大きく関わっていますのでボクシングの動き全てで重要になってくると言ってもいいでしょう。

いつも自分のパンチの当たるポジションにいるのはとても危険です。なぜなら相手のパンチも当たる距離とも言えるからです。なので相手とは自分のパンチは届かないけれども、相手のパンチも届かない距離をしっかりと保ちましょう。そこから素早く相手にパンチを当てられる距離へ飛び込むステップがどのパンチの打ち方でもかなり重要になってきます。その飛び込む勢いを利用して、着地した前脚にしっかりと体重を移動させてバランスをとり、身体ごと回転させてから拳に体重を乗せて強いパンチを打ち込む打ち方が私の得意な打ち方です。

これとは対照的に体重移動や身体の回転をあまりせずにステップで飛び込んだのとほぼ同時にパンチを打つという打ち方もあります。実際はそんなに単純ではありませんが、わかりやすく大きく分けるとこのふたつになると考えられるでしょう。しかしどちらの打ち方にもメリットとデメリットがあります。そのあたりを簡単に説明していきましょう。
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