濃密な空間で体感する言葉と演技のバトル
インタビュー終了から30分後、中学校の校舎を改築して作られた教室サイズの稽古場で「最後の精神分析 フロイトVSルイス」の通し稽古が始まりました。通しの前にフロイトの椅子に座って気持ちを作る木場さんと、物凄い量の付箋が貼られた台本のチェックをしながら口周辺の筋肉をほぐす石丸さん。インタビュー時の柔らかいムードから一転、稽古場は心地よい緊張感に満ちています。さあ、どんな言葉のバトルが繰り広げられるのでしょうか。今まさに第二次世界大戦が勃発するかもと言う状況の中、精神分析の祖・フロイトと「ナルニア国物語」等のファンタジー作品を書いた作家・ルイスの2人が神について、道徳について、性欲、人生について交わす90分の激論。
通し稽古を拝見してガイドが感じたのはお二人の声の「圧」の凄さと、インタビューでも出たように、攻める側、守る側が一瞬にして変わる「スリリングさ」、そして「濃密さ」でした。まさに手を伸ばせば届いてしまいそうな距離で繰り広げられる一流の俳優お二人による言葉と演技のバトル。
今回「最後の精神分析 フロイトVSルイス」が上演される日暮里d-倉庫は何と全客席が100席強の小劇場。この素敵に骨太な会話劇を1公演100人強で共有出来るなんて本当に豪勢な体験だと思います。
前売りチケットはほぼ完売の状況ですが、毎公演当日券の用意もあるそうですので、是非劇場でフロイトとルイスの「言葉と演技のバトル」を体感して下さい。
■DULL-COLORED POPプロデュース「最後の精神分析-フロイトVS ルイス-」
翻訳・演出 谷賢一 出演 石丸幹二 木場勝己
劇場 日暮里d-倉庫 http://www.geocities.jp/azabubu/map_d.html
チケット料金(全席指定・消費税込)
一般 5,000円、学割(24歳以下)2,500円(公式HPのみ取扱い)
公演日程 10月4日(金)~10月13日(日)
公演日時、アフタートーク等の詳細 → http://www.dcpop.org/stage/next.html
公式ツイッター → https://twitter.com/FreudVSLewis