超能力を持った双子がお互いを戦い合う
■作品名海の闇、月の影
■作者名
篠原千絵
■巻数
全18巻
■あらすじ
ある仲のいい双子の姉妹がいた。名前は流水と流風。そのふたりは同じ人を好きになったのだが、その意中の人が選んだのはもちろんひとりだけ、流風だった。
そんなある日、ふたりは不思議なウイルスに感染し、人を操ったり空を飛んだりなどの超能力を持つようになる。そして流水はその能力を使って流風を殺そうと考えたのだ……。
■おすすめの理由
流水が自分を殺そうとしていることを知っても、仲良しだった頃が思い出されて、なかなか流水に対して攻撃的になれない流風。流水は失恋したからこんなことになってしまったけど、「もしかしたら立場が逆だったかも知れない。」と思う流風。そんな思いを持ちながら、でも戦わないと自分が殺されてしまう、自分の大事な人たちまで殺されてしまう。仕方なく戦いに向き合う流風の気持ちを思うとやるせない。
人生って、少しの歯車のズレが大きな過ちや悲劇を起こすことに繋がってしまうのかも、と考えさせられる作品でした。あなたが流水の立場だったら、はたまた流風の立場だったら、どうすると思いますか?