市民の憩いの場でもあり、政治的な集会の場でもある記念堂
■スポット名中正紀念堂
■おすすめのポイント
中正紀念堂は、台湾の首都台北に建造された、蒋介石を顕彰した記念堂です。
「中正」は蒋介石の本名であり、中華民国の初代総統になりました。蒋介石生誕90年にあたる1976年10月31日に起工し、1980年3月31日に完成しました。
中正紀念堂の面積は25万平方メートルにも及び、この中に本堂の他に、国家戯劇院、国家音楽庁、公園広場、休息所や回廊、庭園、光華池、雲漢池などが作られています。広々としたエリアは市民の憩いの場となり、政治的な集会の場としても利用されています。
敷地内の中央部には堂々とした姿の本堂が建ち、その方向は西の中国大陸を臨むように設計されています。本堂の屋根は、北京の天壇を模して八角形の形となっており、「忠、孝、仁、愛、信、義、和、平」の八徳を象徴しています。青色の瑠璃瓦と、白色の大理石による壁は、中華民国の国章である「青天白日」を表現しています。
その内部はメインフロアと地階に分けられ、メインフロアの奥には巨大な蒋介石の銅像が設置されています。銅像の両脇には、毎日午前6時30分に儀仗隊が登場し、まるで人形のように微動だにせずに立っています。さすがに1日中、動かずに蒋介石を警護するのはできないのか、10時から1時間おきに儀仗隊の交代の儀式が行われています。
中正紀念堂を訪れるときには時間を調整して、儀仗隊の交代の儀式を見ることができるタイミングで行くのがいいでしょう。
■中正紀念堂
住所:台北市中山南路21号
電話番号:886-2-2343-1100
営業時間:9:00~18:00
定休日:無休
HP:www.cksmh.gov.tw/jp/
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