背筋がぞっとする、井戸から這い出る貞子の恐怖
■作品名リング
■監督
中田秀夫
■主演
松嶋菜々子、真田広之、中田美紀
■DVD発売元
角川映画
■おすすめの理由
鈴木光司・著の小説「リング」の映画化で、この映画の大ヒットによって、後のジャパニーズホラーブームが巻き起ることになったという、記念すべき作品です。
貞子のキャラクター人気もすっかり定着し、リメイクや続編も作られるほどのブームになりました。
■あらすじ
シングルマザーでテレビ局のディレクターの浅川玲子(松嶋菜々子)は、「それを見ると1週間後に死ぬ」……と噂されている「呪いのビデオ」について取材をしていた。
そんなある日、自分の姪が突然死。
姪の友人3人も、なぜか同時刻に突然死をしたことを知る。
その関連に不審なものを感じた玲子は調査を進め、姪と友人の共通点は、皆で伊豆の貸別荘に旅行に出かけていたことを知る。
玲子は伊豆の貸別荘に出向き、そこで彼らが呪いのビデオを見てしまった事実を知り、さらに自分でもそのビデオを見てしまう……
超能力があったがゆえに人々から利用され、恐れられ、疎まれ、追いつめられ、噴火口に身を投げて死んだ山村志津子の娘・貞子が、念写した呪いのビデオ。
そのビデオを見たものは、必ず一週間以内に死んでしまうという設定が面白かったです。
この映画の圧巻は、呪いのビデオの、徐々に死んだはずの貞子が井戸の中から這い出てくるシーン。
ぎくしゃくとした動きで、徐々に近づいて来る姿がこの世の者ではないことを如実に物語っていて、背筋がぞっとします。
そして貞子が徐々にビデオを見ているこちら側の目の前に近づいて来て、さらに……というあの有名なシーンは、こちらもブラウン管のテレビで見ていたので、思わず「ギャ~」とのけぞったほど怖かったです。
昔は気がつかなかったのですが、殺されてしまう学生の役で竹内結子さんと佐藤友美さんが出演しています。
何度見返しても、「怖い!」と思うジャパニーズホラーの傑作だと思います。