人の心について考えさせられる映画

■監督
フランク・ダラボン

■主演
トム・ハンクス

■DVD販売元

ポニーキャニオン

スティーヴン・キング氏の小説が原作の1999年の作品です。2000年の音響・脚本・作品賞にノミネートされています。「グリーンマイル」とは死刑執行の電気椅子までの緑色の廊下のことです。

■あらすじ
死刑囚監房の元看守・ポールの回想シーンが映画の柱となっています。ポールが主任を務めていた死刑囚監房に、双子の少女を殺した罪でジョン・コーフィーという大男が送られてきます。コーフィーは暗闇を怖がるという繊細さを持ち、いかにも純粋な心の持ち主でした。

ある日、コーフィーは自らの超能力によってポールの重度の尿路感染症を治します。その日から、コーフィーはいくつかの奇跡を起こします。コーフィーの特別な力を目の当たりにし、ポールはコーフィーの死刑執行を過ちではないかと悩むようになります。

しばらくして送られてきた死刑囚が、自分が犯人とされていた双子の少女を殺害した真犯人であることを知ったコーフィーは、思わぬ方法でその真犯人を殺します。そして、事件の真相を知ったポールはコーフィーを脱走させようとするのですが、コーフィーは拒絶し、自ら死刑執行を臨みます。

この出来事を語っているポールは108歳の老人となっていました。しかし、コーフィーを死刑にしたことで彼の超能力はポールに宿ったこと、そして自分の死はまだまだ先であることを悟るのでした。


あまりにも理不尽なストーリー

この映画はあまりにも理不尽で、見終わったときに「良い映画だった」と素直に思えないかもしれません。私自身、無実のコーフィーが死刑となるのがどうしても受け入れがたかったのです。

しかし、性犯罪や殺人などにより人が人を傷つけるたびに、コーフィーはそのような邪悪な感情を感じ取り、苦しまなければいけません。コーフィーはそれがつらく、疲れてしまったと語ります。コーフィーが死を選ぶからこそ、彼の純粋さや人が人を傷つける醜さがより強調されるのかもしれません。


「感動の名作」と表現されるような単純なものではない

これは「考えさせられた映画」でした。人のマイナスの環状に触れるだけでエネルギーが奪われる、という経験は多くの人がしているでしょう。しかし、癒しによって救われることも知っています。

悲しい気持ちにもさせられますが、人の心の美しさや苦しみについて考えさせられる名作です。





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