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戦争の悲惨な現実に恐怖する「シンドラーのリスト」

ドイツ人実業家・オスカー・シンドラーの実話が元となっています。金儲けにしか関心がなかったシンドラーがユダヤ人たちの虐殺を目の当たりにし、「リスト」を作成することにします。そのリストが1200人のユダヤ人たちの命を救うことになるのです。モノクロで撮影されているため、悲惨な雰囲気がより強調されています。

投稿記事

1200人のユダヤ人たちの命を救ったオスカー・シンドラーの実話

■作品名
シンドラーのリスト

■監督
スティーヴン・スピルバーグ

■主演
リーアム・ニーソン

■DVD/Blu-ray発売元
ジェネオン・ユニバーサル


スティーヴン・スピルバーグ監督による1993年の大ヒット作品です。第二次世界大戦中に1,200人のユダヤ人を救ったドイツ人実業家・オスカー・シンドラーの実話が元となっています。

スピルバーグ監督といえば、「ジョーズ」「インディ・ジョーンズ」といった娯楽映画が代表作とされており、映像が派手でにぎやかな作品のイメージがあったので、このような陰惨な映画を製作するとは意外だった記憶があります。モノクロで撮影されているため、悲惨な雰囲気がより強調されているように思います。

この映画の主人公、オスカー・シンドラーは第二次世界大戦の最中に金儲けのためにポーランドにやってきます。新しく事業を始め、ドイツによって支配されていたユダヤ人を無償で雇います。最初は金儲けにしか関心がなかったシンドラーですが、ドイツ人によって罪のないユダヤ人たちが虐殺されるのを目の当たりにし、「リスト」を作成することにします。そのリストが1200人のユダヤ人たちの命を救うことになります。

女遊びが好きで、とにかく大金を稼ぐことしか興味がなかったシンドラーが、自国が行っているユダヤ人に対する虐殺を目撃し、できる限りのことをしてユダヤ人を救おうとします。シンドラーの善意が次第に現れてゆくさまと、葛藤の描き方やリーアム・ニーソンの演技が見事です。

戦争の悲惨な現実に触れる

この映画を見るのはかなりのエネルギーが必要でした。ドイツ人がユダヤ人を殺すシーンを見るのは、精神的にかなりつらいものです。おそらく、製作スタッフや俳優たちも精神的に疲労困憊したのではないかと思います。「戦争なんか絶対に嫌だ」と思わずにいられないほどの映画です。

しかし、実際の戦争の悲惨さは想像を超えるものでしょう。人間が人間を殺す、それも戦争では当たり前のように多くの人を殺すのです。戦争を行っても良い理由は果たして本当にあるのか?ということを、映画を通じて多くの人が訴えているはずです。

この映画に対する評価は高く、第66回アカデミー賞で7部門において受賞しています。スピルバーグ監督にとって、この映画が娯楽映画以外で初めてアカデミー最優秀作品賞・監督賞を受賞した作品となりました。


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