中佐がアルバイトを募集した本当の目的とは……?
■作品名セントオブウーマン・夢の香り(1992年)
■監督
マーティン・ブレスト
■出演
アル・パチーノ、クリス・オドネル
■DVD/Blu-ray発売元
ジェネオン・ユニバーサル
■あらすじ
名門ハイスクールに通うチャーリーは奨学金を受ける身の貧乏学生。
クリスマスに故郷に帰る資金稼ぎの為に
「数日間、盲目の退役軍人フランク・スレード中佐の世話をする」
というアルバイトに応募します。
しかし中佐がアルバイトを募集した本当の目的は『ある計画』を実行する為でした。
中佐いわく、「盲導犬代わり」に雇われたチャーリーは
ニューヨーク旅行にお供する事に。
気難しく毒舌家の中佐に戸惑いながらも持前の誠実さと優しさで接します。
アルパチーノは流石の演技で毒舌をカムフラージュに生きる
孤独な男を実に魅力的に演じて見せました。
レストランで若い女性とタンゴを踊るシーンなどは
真の中佐の姿を垣間見る名場面です
盲目でも観察力が鋭い中佐はチャーリーに悩みがある事を見抜いてしまいます。
チャーリーは学校でクラスメイトが校長の車に悪質ないたずらをする所を目撃し
校長から犯人の名前を言うように迫られていたのです。
校長が示した選択肢は二つ、
名前を明かせばハーバードへの推薦入学、
明かさないのなら退学。
チャーリーの性格ではとても友人を売る事は出来ずかといって退学も困ります。
週明けに全校生徒の前での査問委員会が待ち受けており彼はその事で悩んでいたのです。
クリスオドネルは名優を相手に心優しい好青年を堂々と演じています。
残念ながら受賞は逃しましたがゴールデングローブ賞の助演男優賞にノミネートされました。
さて、ニューヨークでの数日間で、2人には信頼と友情が芽生えます
そしてチャーリーは中佐の『ある計画』に気づきそれを阻止する事に成功します。
そして週明け、チャーリーは査問委員会で校長の追及に窮地に立たされています。
その時、先程別れた筈の中佐が突然現れチャーリーの親代わりを名乗り、
弁護の為の大演説を打ち始めるのでした。
さぁ、アカデミー主演男優賞を獲った名場面です
中佐の胸のすく大演説!
観て、聴いて、絶対損はさせません!
そしてラスト、もう孤独ではなくなった中佐のこの後の幸せを予感させる
やさしい場面でこの映画は終わります。