映画/口コミでおすすめの戦争・歴史映画(洋画)

国に身をささげた至高の女王 「エリザベス」

絶海の孤島にうかぶ祖国を統治するため、淡い恋も女の幸せも全て捨てた女王エリザベス。この作品は娘時代から即位して君臨するまでを描いたものです。歴史映画は時代考証を重視するあまり、退屈な展開になってしまうものもありますが、この「エリザベス」にはその心配はいりません。

投稿記事

女としての幸せを全て捨てたヴァージン・クィーンの物語

■作品名
エリザベス

■監督
シェカール・カプール 

■主演
ケイト・ブランシェット

■DVD/Blu-ray発売元
ジェネオン・ユニバーサル

■おすすめの理由
現在御年87歳。ひ孫も無事生まれて、いやお元気そうでなによりです。
「エリザベス」と言う名を持つ女王は、皆さんバイタリティ豊富なのでしょうか。

はい。このエリザベスは、ヴァージン・クィーンと呼ばれたエリザベス1世の娘時代から即位して君臨するまでを描いたものです。冒頭いきなり火あぶりのシーンから始まりますから、心臓の弱い方は、心してご覧ください。

歴史映画は、ともすれば時代考証を重視するあまり、退屈な展開になってしまうものもありますが、「エリザベス」にその心配はいりません。まぁ幽閉時代は、腹違いの姉に命を狙われ。女王に即位すれば、求婚者がわんさかあらわれ、王位を狙うスコットランド女王やフランスの女領主に戦争を仕掛けられたりするのですから、退屈している暇などないですね。

歴史映画の名に恥じぬ豪華な衣装と装身具、船や家具や城館が目を楽しませてくれますし、なんと言ってもこの映画は配役が素晴らしいのです。
フランスから送りこまれてきた女装趣味の求婚者は、バンサン・カッセルですし、エリザベスの腹心の部下になるヴォルシンガムはジェフリー・ラッシュ。彼もカメレオン俳優ですから、顔を見ても分からないかもしれませんが、「英国王のスピーチ」の言語療法士役、そして「パイレーツ・オブ・カリビアン」では海賊バルボッサ役でおなじみです。

絶海の孤島にうかぶ祖国を統治するため、娘時代の淡い恋も女の幸せも全て捨てた女王エリザベス。「無敵艦隊」率いるフェリペ2世との戦いを描いた続編もありますので、どうぞあわせてお楽しみください。


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