毎日同じ日を迎えているフィルの運命は?
■作品名恋はデ・ジャブ(93)
■監督
ハロルド・ライミス
■主演
ビル・マーレイ、アンディ・マクダウェル
■DVD販売元
ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
■おすすめの理由
年に一度、ペンシルバニアの田舎町で行われる聖燭祭(グランドホッグ・デー=原題)のリポートをすることになった高慢な天気予報士のフィル(ビル・マーレイ)が主人公。
この地でフィルは、朝目覚めるたびに一日がリセットされ、理由も分からぬままに毎日同じ日を繰り返すという悪夢に見舞われます。
何度も金持ちになり、恋をし、人助けをしても、また初めからやり直す空しさ。
誰も自分を覚えていない孤独、そして幾度も訪れる死の恐怖と苦痛……など、フィルが体験する出来事がコミカルかつシニカルに描かれていきます。
監督・脚本は『ゴーストバスターズ』(84)などで俳優としても活躍したハロルド・ライミス。
映画の「テイク~(シーンの撮り直し)」の手法を利用して時間のループを描いた傑作に仕上げています。
この映画を見ると、人間は明日の予測がつかないからこそ生きていけるのでは? と思わずにはいられません。
実際の人生には撮り直しはないのですから。
最初は憎々しげなビル・マーレイが徐々にいい奴に変化していくところが見ものです。
また、ケン・グリムウッドの『リプレイ』という時間のループを描いた小説が、この映画に影響を与えたともいわれています。
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