不動産売買の法律・制度/ガイド:平野の私的不動産用語集

債権

「債権」についての用語解説です。住宅ローンを借りる場合には「債権」という用語に接することが多くなるため、その意味をしっかりと理解しておきましょう。(2017年改訂版、初出:2006年8月)

執筆者:平野 雅之


債 権

【さいけん】

人に対して金銭の支払いや物の引き渡しなどを求めることのできる権利が「債権」であり、それに対して支払いや引き渡しなどの義務を負うのが「債務」である。

住宅ローンなどを借りた場合に、金融機関を債権者(抵当権者)として抵当権の登記がされる。そのとき「債権額」として当初の借入額が記載され、返済が進んでも「債権額」の記載が変更されることはない。

しかし、返済の進行により現実には債権額が徐々に少なくなっていくのであり、実際に残っている債権額・債務額のことを「残債」ともいう。

ただし、変動金利による借入れの場合に金利上昇幅が大きいと、毎月きちんと規定の返済をしても利息増加分に追い付かず、「未払い利息」が発生することもある。このようなときには、債権額・債務額が毎月膨らみ続けることにもなりかねない。

※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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