基本中の基本、安定の源

この決算変更届は、行政書士の基本中の基本の仕事と言われ、経営を安定する上でとても重要だと言われます(新人研修でも、必ずと言っていいほど取り上げられるようです)。

行政書士の視点から見れば、この届出は、年1回、仕事が必ず入ってくるということになります。つまり、依頼の数を予測できるのです。

士業で難しいのは安定的な仕事の受注です。これは、行政書士も、弁護士もかわりはありません。考えてみてください。離婚を専門とする弁護士ならば、同一当事者から離婚訴訟を数回も受任することはあるでしょうか。おそらくはないはずです。新規顧客を開拓しなければ、弁護士と言えども、生活できません。

つまり、士業の最大の欠点は、依頼が突発的ということです。そこに対する対処法と囲いこみという意味もあり、顧問契約があるのです。しかし、不景気が長引き、顧問契約を解消する中小企業も多いと聞きます。やはり、士業は、点となる依頼をどうやって線にするか、「依頼を点から線へ」とすることがとても大事なのです。

そうすると、1年に1回と言えども、法律で決算報告が義務付けられるこの仕事は、依頼数を予測できるので、とても重要なのです。さらに、建設業法では、5年に1回の更新手続きや決算以外にも、役員の変更があった場合の変更届などが義務付けられています。それらを考えると、この決算変更届は依頼者と行政書士をつなぐパイプの役割もはたしています。点を線にするきっかけになるのです。

気になる報酬は

行政書士報酬

都庁で無事申請を終えると、一息つきたくなります。

おおよそ、決算変更届は、一件あたり3万円というのが相場だと思います。ですから、100社から受注があると、年間300万円の売り上げになります。そして、付随する依頼として、5年に1回の更新手続きは7万前後の報酬、その他の変更手続きは、おおよそ一件あたり2万前後の報酬というのが相場でしょう。

仕事にかかる時間ですが、これは建設業者の方の協力如何なので、何とも言えません。場合によっては、税理士と相談して記載項目の数字を検討することもあります。ただ、慣れてくると、ポイントは決まっていますので、やりやすい仕事だと思います。

仕事の中心は簿記ですので、経理経験のある方は、その能力を活かせる仕事だと思います。ただ、建設業者の方は、人間的魅力にあふれているが個性も強いという方がいらっしゃいます。ですから、デスクワークだけの能力が要求されるわけではありません。結局、行政書士の人間力というものが要求されると思います。


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