カラーコーディネート/カラーコーディネート関連情報

映画『ダイアナ』に学ぶ、愛されるカラーコーデの秘密(4ページ目)

映画『ダイアナ』は、元英国皇太子妃ダイアナが亡くなる前の2年間に焦点を当て、心臓外科医であるハスナット・カーン氏との出会いを通して、自立しようする様子が描かれています。さまざまなブランドの協力を得て再現された服装やその色づかいは、ダイアナ妃の内面の変化を物語ります。

松本 英恵

執筆者:松本 英恵

カラーコーディネートガイド

交差する決意と想いを代弁する、グレーとスカイブルー

本作では、ダイアナ妃のプライベートなスタイルも再現されています。グレーは不安定な心理状態を表わします。

本作では、ダイアナ妃のプライベートなスタイルも再現されています。グレーは不安定な心理状態を表わします。

ハスナット氏との関係はゴシップ紙に書き立てられ大きな危機を迎え、その後、エジプトの億万長者モハメド・アルファイドの息子ドディ氏との交際が報道されます。本作では、カーン氏に「50億人が“愛してる”と言ってくれるわ。でも、私のそばには誰もいない」と、ダイアナ妃自らが終わりを告げる一方で、その後もカーン氏からの連絡を待ち続ける様子が描かれています。人々の“心の女王”になるという決意と、誰かに受け止めてもらいたいという想い……ダイアナ妃の決意と揺れる想いに、私たちは共感し、勇気づけられるかもしれません。
パパラッチの写真で有名なドディとのクルーズのシーン。水着はメリッサ・オダバッシュが協力しました。スカイブルーはナイーブな内面を代弁します。

パパラッチの写真で有名なドディとのクルーズのシーン。水着はメリッサ・オダバッシュが協力しました。スカイブルーはナイーブな内面を代弁します。

本作が鮮やかに切りとるのは、離婚を決意したダイアナが、プリンセスからひとりの女性へと自立していく姿です。ファッションや色は単なる記号に過ぎないかもしれませんが、記号の変化は内面の変化をも物語ります。伝統的な王室の人間を演じるよりも、自身の幸せのために立ち向かうことを選択した、ダイアナ妃の強さと脆さに多くの人々が魅了されるのではないでしょうか。

【作品情報】
『ダイアナ』
10月18日(金)よりTOHOシネマズ有楽座ほか全国ロードショー
(C) 2013 Caught in Flight Films Limited. All Rights Reserved
diana.gaga.ne.jp

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