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映画『ダイアナ』に学ぶ、愛されるカラーコーデの秘密

映画『ダイアナ』は、元英国皇太子妃ダイアナが亡くなる前の2年間に焦点を当て、心臓外科医であるハスナット・カーン氏との出会いを通して、自立しようする様子が描かれています。さまざまなブランドの協力を得て再現された服装やその色づかいは、ダイアナ妃の内面の変化を物語ります。

松本 英恵

執筆者:松本 英恵

カラーコーディネートガイド

元英国皇太子妃ダイアナを象徴するヴェルサーチの鮮やかなロイヤルブルーのワンショルダーのドレス。映画『ダイアナ』では、シドニーで行われたヴィクター・チャン記念病院のチャリティーイベントの様子が再現されました。

元英国皇太子妃ダイアナを象徴するヴェルサーチの鮮やかなロイヤルブルーのワンショルダーのドレス。映画『ダイアナ』では、シドニーで行われたヴィクター・チャン記念病院のチャリティーイベントの様子が再現されました。


1997年8月31日、交通事故で36年の人生を閉じた、元英国皇太子妃ダイアナ。1981年、チャールズ皇太子と結婚。20歳の可憐なプリンセスの誕生に、世界中の人々が熱狂しました。ふたりの王子の出産を経て、幸せの絶頂にあるようにも見えましたが、夫の不倫、王室との確執、マスコミとの攻防に傷つき疲れ果て、離婚。

離婚後も、スキャンダル報道が加熱しましたが、その一方で、地雷廃絶キャンペーンやエイズ救済のためのオークションなど、人道支援活動に精力的に取り組みはじめます。アンゴラの地雷原を歩いてみせたように、視察や慰問の域を超えたその活動は、世界中に報道され、人々の心を動かし始めていました。

映画『ダイアナ』は、ダイアナ妃が亡くなる前の2年間に焦点を当て、心臓外科医であるハスナット・カーン氏との出会いを通して、自立しようする様子が描かれています。

【CONTENTS】
Page1:イギリス王室を象徴する、ロイヤルブルーとゴールド
Page2:女性たちが憧れる、ブラックやベージュの着こなし
Page3:新しい人生へと踏み出す勇気を物語る、ブラックとホワイト
Page4:交差する決意と想いを代弁する、グレーとスカイブルー

イギリス王室を象徴する、ロイヤルブルーやゴールド

ショートのブロンドヘアによく合うと言う理由から、イヤリングを好んで着用したダイアナ妃。ショパールがジュエリー、バッグ、ウォッチを提供しています。

ショートのブロンドヘアによく合うと言う理由から、イヤリングを好んで着用したダイアナ妃。ショパールがジュエリー、バッグ、ウォッチを提供しています。

世界中に報道された象徴的なシーンを再現するにあたり、ヴェルサーチやショパールなど、さまざまなブランドがダイアナが実際に身に着けたドレスを提供し、衣裳の再現に協力しています。本作では、これまで知られていなかったプライベートなスタイルも再現されていますが、公式の場面では、ゴージャスなドレスやジュエリーで登場します。鮮やかなロイヤルブルーは英国王室が用いる色のひとつで、キングズブルーとも呼ばれます。ゴールドとともに、英国のプリンセスにふさわしい色と言えるでしょう。

次は、ファッションアイコンであったダイアナ妃の着こなしを見ていきましょう。
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