テーブル・椅子/テーブル・机選び

ダイニングテーブルを選ぶときの注意ポイント(2ページ目)

食事をしたり、作業をしたり、勉強したり、ちょっとものを置いたり。私たちの生活におけるテーブル類は、インテリアアイテムの水平要素の中では、床に続いて二番目に大きな面積を占めます。なかでも、ダイニングテーブルは大きな面積と役割を占めます。ダイニングコーナーにリビング機能を持たせることも、ちょっとしたコツを押さえれば「現代の等身大の団らんスタイル」になじんだ空間作りに役立ちます。

土橋 陽子

執筆者:土橋 陽子

家具・インテリアコーディネートガイド

前のページでは、主にダイニングテーブルで作りたいライフスタイルのお話をしてきました。ここではダイニングテーブルを購入する際の、一番気をつけたいポイント「椅子との組み合わせにおける注意ポイント」を紹介します。

椅子との相性を考えましょう

www.idee.co.jp

ダイニングテーブル/長大作/IDEE

テーブルと椅子は、インテリアショップに行くと「コーナー」としてディスプレイされています。ダイニングセットや、ソファーとコーヒーテーブル・サイドテーブル、デスクとオフィスチェア、座椅子と座卓等々、様々な組み合わせがあります。

セットとして売られているものは、そのデザインの特徴が呼応し合っていますし、サイズ・高さ関係も考え抜かれたものなので、失敗はありません。セットでご購入される際でも、椅子の張り地で遊んだり、素材違いで揃えるのも素敵です。(写真のダイニングチェアは、座面が木製のものと張地のもの2種類あります。)

椅子の座る高さとテーブルの高さ方向の距離関係が重要

MAKUITA

脚と脚の間の幕板

お手持ちのテーブルに、フリーマーケットで出会った椅子を合わせたい場合や、「とびきりお気に入りのコーナー」をお手持ちの家具で作ろうと思った場合など、もともとセットではない組み合わせをする際の注意ポイントは「高さ関係」です。

天板の高さから椅子の座る位置の高さを引いた寸法を「差尺(さじゃく)」と言いますが、一般的には座高(身長×0.55)の1/3より2、3センチ低めが理想とされています。ですが、人によって「心地よさ」は異なりますので、インテリアショップで様々な椅子とテーブルの組み合わせを試したり、レストランやカフェで気に留めてみるのも参考になります。

引き出し

ACMEオリジナル定番の引き出し付ダイニングテーブル

座る位置の高さは、値札に「SH」と表記があります。ダイニングチェアーでは、概ね380mm~430mmの間です。テーブルの天板の高さは、だいたい680mm~720mmの間が多いです。

特に注意が必要なのは、構造上、右上の写真のように「幕板」という、テーブル脚の間をつなぐ板材がある場合や、天板下に引き出しがある場合です。輸入品の座面の高い椅子の場合は、腿の入る高さ分のゆとりを持ってお選びください。

椅子の選び方のコツは「どうやって選んだらいいの?椅子の話。」の記事を参考にしてみてください。

 

おまけ:コーナー作りのヒント

アンティークの重厚な質感のテーブルに、スチールのデザイナーズチェア。オイルフィニッシュのマットな質感に、60年代のアンティークFRPの椅子を合わせるのも素敵です。素材感は反対同士の性格を隣り合わせることでも引き立ちます。海外のインテリアブックが非常に参考になります。 業務用のスチール製のオイル拭き取りのようなごつい質感のテーブルに、たっぷりとした花をディスプレイしたりするのもお互いの良さを引き立て合います。クラッシックスタイルや工業テイストや、フレンチシック、ジャパニーズモダンを好きにミックスさせる空間作りの土台となるダイニングテーブル。購入前にはぜひたくさんのインテリアショップ巡りをお勧めします。

次回は、おすすめのインテリアショップもご紹介いたします。

【編集部おすすめの購入サイト】
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