映画/口コミでおすすめの戦争・歴史映画(洋画)

鬼才コッポラが描くベトナム戦争「地獄の黙示録」

「超大国」アメリカ合衆国が勝てなかった古傷のような戦争。それが、「地獄の黙示録」の題材となったベトナム戦争です。鬼才コッポラによって鬱々とさせません。戦争を体験していないことが幸運であるかを噛みしめることができる作品です。

投稿記事

戦場に戻る暗殺指令をうけた古参兵

■作品名
地獄の黙示録

■監督
フランシス・フォード・コッポラ

■主演
マーロン・ブランド

■DVD/Blu-ray発売元
ジェネオン・ユニバーサル

■おすすめの理由
かつて湾岸戦争をアメリカがはじめた時、当時の国務長官は「ヴェトナムにはしない」と言い、早期終結を約束しました。

現在は陰りが見えているとしても、いまだ唯一の「超大国」であるアメリカ合衆国にとって、勝てなかった、そしてなにかあれば痛みだす古傷のような戦争。それが、この「地獄の黙示録」の題材となった、ヴェトナム戦争なのかもしれません。

■あらすじ
ベトナム戦争後期。陸軍空挺士官のウィラード大尉は、妻と離婚してまで再び戦場に戻ってきます。彼はかつて、CIAによる敵要人暗殺の秘密作戦に従事してきた古参兵でもあり、その実績を買われて軍上層部から、ある人物の暗殺指令をうけてしまいます。

暗殺の対象は、元グリーンベレー隊長のカーツ大佐。彼は軍の命令を無視して暴走、カンボジアのジャングルの中に独立王国を築いているというのです……。


この「地獄の黙示録」以外では、きっと鬱々としてしまうだろうと勝手に思い込んでいますので、ヴェトナム戦争を題材にした映画をわたしはあまり観ていません。が、さすがは鬼才コッポラ。

戦争の映画にも関わらず、ベトコンの前哨基地を襲撃しながらサーフィンをする司令官がいたり、ジャングルに肌もあらわな美女軍団、プレイメイトのステージが出現したり。なんて幻想的。これも「戦争の狂気」なのでしょうか。


わたしは世界でたったふたつしかない被爆都市で生まれ、幼少期より「平和教育」なるものを受け、戦争の悲惨さと愚かしさをたっぷり見聞きしてはました。が、直接体験していません。

そしてこの映画を見る度に、それがいかに幸運なことであるかと、平和な世界にいながらにして噛みしめることができますので。もしまだ観ておられない方はおられましたら、心の準備をして、ぜひご覧ください。



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