レプリカントの脱走の目的とは?
■作品名ブレードランナー (1982)
■監督
リドリー・スコット
■主演
ハリソン・フォード、ルドガー・ハウアー
■DVD/Blu-ray発売元
ワーナー・ホーム・ビデオ
■おすすめの理由
「グラディエーター」でアカデミー作品賞を受賞した、リドリー・スコット監督の「ブレードランナー」は1982年に公開されたSF映画です。
アメリカのSF作家フィリップ・K・ディックの「アンドロイドは電気羊の夢を見るか?」が原作です。
80年代に台頭したサイバーパンクムーブメントの影響もあり、この映画は様々な作品に影響を及ぼしました。
■あらすじ
地球環境が悪化した2019年。
人類は宇宙に移住し、残された人々は、高層ビルだらけの都市で窮屈な思いをしながら生活をしている。
そして宇宙開発の最前線では、遺伝子工学の新しい技術で開発されたレプリカント(人造人間)が、危険な現場での仕事を任されていた。
感情を持たず、寿命もセットされているレプリカントが、謀反を企てたりなどの感情を持つので、彼らを識別し、反逆者を処刑するブレードランナーという専任捜査官が設けられる。
ある時、最新型のレプリカントが数名脱走し、シャトルを奪い地球に帰ってくるという事件が発生。
専任捜査官の職を辞していたリック(ハリソン・フォード)に、現場復帰の要請がくる。
彼らは何のために脱走したのか……。
何度も観た大好きな作品です。
今でこそ近未来の光景など、CGを駆使した作品は数多くありますが、初めて観た時は、蒸気に常に包まれネオンが煌々と輝く高層ビルが息苦しいほど続き、疲弊した表情を持つ都市の光景が衝撃的でした。
空間に浮かぶ船が「夢の宇宙空間での生活はいかが」とCMを流しながら漂う足元では、屋台のうどん屋で食事をかき込む庶民達。
忘れられないシーンです。
そして身体能力が高く、感情のないレプリカント(トルドガー・ハウアー)とハリソンフォードの一騎打ちのシーンは見ごたえがあります。
レプリカントの「TIME TO DIE……」のラストシーンには、哀しみのようなものが伝わってきて、悟りを開いた静謐とも言えるような顔つきに変化するシーンは、何度観ても涙が溢れてきます。
映像、音楽、演出、ストーリー、観終わった時の感覚全てが好きな作品です。