ギリシャ/ギリシャ基本情報

ギリシャのタクシー事情

ギリシャを旅する際、多くの観光客にとって出入り口となるアテネのエレフセリオス・ヴェニゼロス国際空港から、アテネ市街へタクシーを利用する際の料金について、また街中でタクシーを拾う時の注意など、ギリシャのタクシー利用の習慣についてまとめました。

有馬 めぐむ

執筆者:有馬 めぐむ

ギリシャガイド

アテネ国際空港からアテネ市街へのタクシー料金

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アテネのエレフセリオス・ヴェニゼロス国際空港のタクシー乗り場

ギリシャのタクシーの車体の色は明るい黄色で、かなり目立つので空港や街中のタクシー乗り場など、すぐに見つけることができます。

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アテネ市街主要部までは一律35ユーロと表示されている

ギリシャを旅する大半の旅行者が降り立つアテネのエレフセリオス・ヴェニゼロス国際空港からタクシーを利用する場合、アテネ市街主要部までは一律35ユーロと固定料金になっています。深夜から早朝(0~5時)は割り増し料金で50ユーロです。空港のタクシー乗り場にもそのように大きく表示されていますので、ぼられることもなく、安心です。

しかしまれにお釣りをごまかされたというケースや、50ユーロ札を出したのに、さっとすりかえて20ユーロ札だったように装ってくるケースなどがあるようです。支払いの際、たとえば50ユーロ札なら運転手にいくらの紙幣か告げつつ、しっかり見せるようにして渡したり、金銭のやりとりの最中は目を離さず、注視しているようにしましょう。またなるべくお釣りの出ない支払い、お釣りがあるのなら、合っているかしっかりと確認することを心がけてください。

チップは5~10%くらいが目安です。空港からだけでなく、街中の移動でも深夜から早朝は割り増し料金になります。またクリスマスと復活祭の前後10日間は料金に規定額が加算されています。

タクシー相乗りの習慣

ホテルからタクシーで外出したり、レストランからタクシーを呼んでもらう場合などは普通に利用すればいいですが、路上で拾う場合はギリシャのタクシー習慣を知らないと混乱することがあるかもしれません。

ギリシャにはタクシーを相乗りする習慣があり、路上で走行しているタクシーを拾う際、既に乗客を乗せていても停車します。そこで行き先を告げて、もし同じ方向なら乗せていくというシステムです。乗車OKなら後部座席に座りますが、既に後部に2人乗っていれば助手席に乗ります。シートベルトはしっかり着用しましょう。先に降りる客にはタクシー運転手がその距離に見合った金額を告げます。既に乗客が乗っていたタクシーに乗り込み、先に降りる場合には、他の乗客に一言御礼を言いましょう。

本来、タクシーの相乗りは違法行為なので、減ってきてはいますが、公共交通機関のストや突然の雨などでタクシーが混雑する際は、まだこのような方法がとられる場合がけっこうあります。ちょっと観光客の人々にとっては戸惑う習慣だと思われるので、街中でもなるべくタクシー乗り場を見つけて乗車した方がいいと思いますが、道中で他の客を拾う可能性もあります。急いでいる際はその旨を告げた方がいいです。とにかく混乱しないように、相乗りの習慣のことを気にとめておいた方がいいかと思います。

タクシーは比較的安価で、市民の気軽な交通手段なので、法外な料金を請求してくることはほぼないです。しかしけっこう距離がある行き先の場合は、念のため行き先を告げて、いくらになるか確認した方がいいでしょう。

タクシーを拾う際、ジェスチャーに注意

路上でタクシーを拾う時の手の上げ方で、ギリシャでは「手の指を開いて、手の平を相手にはっきり見せ、前方に突き出す」と、侮辱するジェスチャーにあたり、失礼な仕草になってしまうので、通過されてしまうことがあります。日本でするように普通に手をあげても、指を開いて手の平を思いきり向けていなければ停まってくれますが、現地では人指し指だけを立てた手をあげたりする仕草が一般的です。
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※海外を訪れる際には最新情報の入手に努め、「外務省 海外安全ホームページ」を確認するなど、安全確保に十分注意を払ってください。

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