遠足はびっくりすることがいっぱいだ!?
さあ、遠足という名の冒険に出発だ!でも、おやつは300円迄ですよ~
さわやかな風にのって、虫の声が聞こえてきます。 北国からは、紅葉の便りも届き始めました。秋ですね。秋には、楽しいイベントが目白押し。中でも、遠足は子どもたちがとても楽しみにしている行事の1つです。
そんな遠足が、もっともっと待ち遠しくなるような、愉快な絵本をご紹介しましょう。えっ? なぜ、遠足がもっと待ち遠しくなるのかって? だって、絵本の中では、人間の子どもたちだけでなく、たくさんの動物たちが、元気よく遠足に出かけるのですよ。楽しくて、思いがけない出来事が、次から次へとおこるに決まっています! そんな絵本を読んだら、あなただって遠足が待ち遠しくなるでしょう?
動物園へ遠足に行く子におすすめ 『きんぎょのえんそく』
金魚のあかさんは、フーちゃんの家の金魚です。そのあかさんが、フーちゃんと一緒に動物園に遠足に行きます。象、キリン、かば、カンガルーなど、初めて見る動物たちに、あかさんはついつい思ったことを口にしてしまい、何度も天高く飛ばされる羽目に……。
水陸どちらもオーケーで、二足歩行をする金魚のあかさん。ノリが良くて積極的な愛すべき金魚ですが、少々空気が読めないところがあるのが玉にキズ。余計なひと言を発したばかりに、災難が襲ってくる(?)訳ですが、心配はいりません。最後にはちゃんと遠足ならではの楽しい時間を過ごします。
何ともレトロな絵と、シュールなお話の組み合わせが魅力の、ナンセンス絵本ですが、なんとこの絵本のルーツが与謝野晶子にあるというから驚きです。高部さんの初めての金魚の絵本『きんぎょのおつかい』は、与謝野晶子の『金魚のお使い』を、絵本化したものだったのです。
以降、きんぎょシリーズが次々に発表されますが、与謝野晶子の奇想天外なおとぎ話のDNAを受け継いだ(?)『きんぎょのえんそく』は、あかさんのノリの良さという点では、シリーズの中でもピカイチの作品です。動物園への遠足なら、迷わずこの本をおすすめします。
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