伝説の足跡が残る
ムリェト島
緑に覆われた美しい島「ムリェト島」 (C) Croatian national tourist board. Author : Damir Fabijanic
島の一番の見所は「ベリコイェゼロ(大きな湖)」と「マロイェゼロ(小さな湖)」と呼ばれる大小2つの塩水の湖と、湖の小島(聖マリア島)に30世紀に建てられた修道院。また島には古代ローマ時代の遺跡も残っており、古くから人が生活していたことが伺えます。そんなムリェト島にはいくつかの興味深い伝説が残っています。
ひとつ目はギリシャ神話の英雄であり、ホメロスの叙事詩「オデュッセイア」の主人公でもあるオデュッセウスにまつわる伝説。オデュッセウスが立ち寄ったカリプソ島は、このムリェト島だったと言われています。もうひとつは新約聖書にでてくる使徒パウロの伝説。パウロはローマを目指して航海している途中、嵐に襲われてアドリア海を14日間漂流しますが、その後ある島にたどり着きます。その島はマルタ島だという説もありますが、一方でムリェト島こそがその島だという説もあるのです。深い緑に覆われた島、それを取り囲む青の湖とアドリア海が織り成す神秘的な自然のコントラスト。オデュッセウスや使途パウロも見たかもしれない美しいムリェト島の光景を眺めながら、伝説に思いを馳せてはいかがでしょうか。
塩田と牡蠣の町
ストン
塩田が広がる街「ストン」 (C)Croatian national tourist board. Author : Sergio Gobbo