その他
北海道や沖縄地方は、雑煮文化がもたらされたのは明治時代以降、と言われます。北海道は移住してきた人々の故郷の食文化が根付いていき、沖縄は餅を入れない「中身汁」というハレの汁が飲まれるそう。正月3が日毎日違う味で雑煮を食べる地域も
さらに、長野県の一部などには、餅ではなく、うどんや芋などを三が日に食べる、いわゆる餅なし正月の風習のある地域もあります。まさに、所変われば品変わる、ですね。
皆さんのご家庭では、どんなお雑煮を召し上がりますか。そこには、数代にも渡る地域や家族の文化が根付いていることでしょう。そのルーツをたどってみると、これまで知らなかった発見や驚きがあるかもしれません。
<参考文献>
農文協編・奥村彪生解説『聞き書 ふるさとの家庭料理第20巻 日本の正月』農文協芳賀登・石川寛子監修『全集 日本食文化第12巻 郷土と行事の食』
神崎宣武著『47都道府県・伝統行事百科』丸善出版
成瀬字平著『47都道府県・伝統食百科』丸善出版
松下幸子著『祝いの食文化』東京美術選書
宮本常一著・田村善次郎編『日本の年中行事』八坂書房
日本風俗史学会編 『日本風俗史辞典』弘文堂
江原絢子・東四柳祥子編 『日本の食文化史年表』吉川弘文館
岡田哲編『日本の味探究事典』東京堂出版