温泉/東北の温泉

磐梯熱海温泉は郡山市の奥座敷(2ページ目)

磐梯熱海温泉は、福島県郡山市にある温泉です。開湯は800年前と古く、熱海の名前は領主の伊東氏が伊豆出身であった事に由来する、由緒正しい名前です。公家の娘「萩姫」が湯治して全快したという伝説も残るなど、歴史と伝統を誇る温泉地で温泉街中央を流れる五百川に沿って宿が点在しており、郡山の奥座敷として良い宿が多く集まっています。今回は中通りを代表する大温泉地、磐梯熱海温泉を紹介します!

藤田 聡

執筆者:藤田 聡

温泉ガイド


磐梯熱海温泉の旅館

離れの宿よもぎ埜

離れの宿よもぎ埜の玄関棟は女学校にも美術館にも見える

磐梯熱海温泉を代表する高級宿は「離れの宿よもぎ埜」です。その名の通り全室離れの宿で、玄関棟はレトロな外観で、女学校にも美術館にも見える外観が異彩を放っています。付近一帯は駅からは離れますが、市営源泉を中心に宿が集まっているだけでなく、周辺の自然環境も好ましく、名実ともに磐梯熱海温泉の中心地と実感出来ます。

他にも、オーベルジュ鈴鐘、熱海荘、駅からも近い四季彩一力など、高級な宿が多数あり、しかも、どの宿の評判も良いので驚かされます。なお熱海荘は循環併用ですが、他はかけ流しの浴槽を持つ宿で、かけ流しの宿は他にも多数あります。


磐梯熱海温泉の入浴施設

磐梯熱海温泉湯元元湯

湯元元湯付近一帯は時間が止まったようなレトロな温泉情緒が漂う

磐梯熱海温泉の日帰り入浴施設としては、非常に大規模でプールも併設された「郡山ユラックス熱海」がありますが、温泉は循環です。

他にも、磐梯熱海温泉には素朴な源泉かけ流しの共同浴場が三箇所あり、中でも温泉好きにお勧めなのが、駅からも近い「湯元元湯」です。もともとは宿ですが、今では日帰り入浴専門になっているようです。写真でも分かる通り、付近一帯が時間が止まったようにレトロな温泉情緒を漂わせており、自家源泉の温い大浴槽に浸かって、熱い上がり湯の加熱浴槽と交互入浴を繰り返す、独特の入浴法も印象深い温泉です。なお、大浴槽はプールのように冷たいので、冷たい温泉が苦手な方は、夏場に訪問してみて下さい。以前あった硫黄臭は薄くなってしまった気がしますが、弱いすべすべ感が妙に気持ち良い湯です。

次ページでは、磐梯熱海温泉の観光スポットをご紹介します。
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