コンパクトさを生かして、短時間でもしっかり焼ける!
単純なトーストから、ピザやグラタンまで、その実力を試したところ、どれもしっかり焼けて、美味しく仕上がりました。いま流行りの、油を使わない「鶏のから揚げ」も試してみましたので、参考にして下さい。
■トースト
庫内中央の段にパンをのせる/焼き網はスライド式では無いので焼き網を引っ張り出さないとならない/焼きあがり上面/焼きあがり下面
まずはトーストから。パンは、庫内中央の「下段」にセットします。上下ヒーターから等距離のため、トーストにはちょうど良い位置となります。温度設定250℃、コンベクションにセットし、2分程度で完成。食パン4枚でも3~4分で焼けます。扉を開けても焼き網部分がスライドして出てこないのがオーブントースターと違うところ。パンを取り出す時は、付属の「取っ手」が必要になりますが、早くおいしく焼けるので、忙しい朝には重宝するでしょう。
■ピザ
庫内中央の段に焼き網をのせ、その上にピザストーンごと置いて焼く
続きまして、ピザを焼いてみました。ピザストーンは直径25cm。市販のピザがちょうどピッタリのる大きさでした。ただ、丸いとぴったり重ねなくてはならないため、四角い方が乗せやすかったかもしれません。ピザは、200℃で10分程度予熱したピザプレートの上にのせ、コンベクションで約15分焼けばで完成です。コンパクトなのでヒーターが近いことと、ピザストーンの効果もあり、外側はパリッと中はふっくらとした焼きあがりでした。
■油を使わない「鶏のから揚げ」
トレイと焼き網を重ねた上に鶏肉を並べ、下段で焼いていきます
対流する熱を利用した、揚げ物風の調理も可能です。定番の鶏のから揚げを試してみました。コチラは、衣の粉や油が落ちるため、オーブントレ―と焼き網を重ねて使用します。下味をつけて小麦粉をまぶした鶏肉を、網の上に適当に並べて加熱開始です。250℃に予熱したオーブンに入れ、約8分加熱し、鶏肉をひっくり返したら、さらに8分加熱で完成です。
見た目・食感ともに、まさにから揚げ!
確かに、油で揚げるがっつりした“から揚げ”ではありませんが、衣はサクサクし中はジューシーと、とてもおいしく上手にでき上がります。途中で肉をひっくり返す必要があるのが、やや面倒ではありますが、一度に20個程度は作ることができるので、全てアツアツを提供できるのもメリットです。
衣にパン粉を使う「とんかつ」もおいしく仕上がります
以前、オークセールへ取材に出向いた際に、トンカツを試食させてもらいました。外側の衣は焼きに近いサクッとした状態なのに対し、お肉はジューシーさが残り柔らかい状態に仕上がっていました。
■グラタン
最下段に焼き網をセットしたところ ※取り説では使わない段のため、あくまで自己責任で使っています
今回は、容器が大きいので、自己責任で最下段を使ってみました。ヒーターに気を付けて使う分には、大きな問題は無い気がします。上火より下火からの加熱を強くしたい時は、ちょうどイイ具合になるでしょう。上火からの距離も程良いため、トップにのせたチーズも焦げ過ぎず、キレイに焼き上がりました。
パン屑トレイつきでお手入れしやすく、メンテナンスは◎
ヒーター下のパン屑トレイは、手前に引き出して取り外せるのでお手入れは楽
庫内手前から引き出せる「パン屑トレイ」があるので、お手入れは楽です。オーブントースターを使っていると当たり前のことなのですが、オーブンには、手前に引きだすだけでパン屑が掃除できる「パン屑トレイ」なるものは、あまりついていません。そこはやはり日本仕様! オーブンでも、ちゃんと使いやすくなっているのは配慮が行き届いていると感じました。
非常に高いコストパフォーマンス!
「単機能オーブン」の場合、2~3万円でわざわざ買うのは、よほど料理が好きでないと投資に見合わないと感じる人が多いモノです。しかしこれなら、1万円以下とオーブントースターの価格とさぼと変わらないのに、本格的なオーブンにもなるため、とてもコストパフォーマンスが高いと実感します。棚の使い勝手など、やや弱点はありますが、電子レンジを使いつつ、オーブンも使いたいと思うことが多いなら、一台あると便利な家電だと言えるでしょう。