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消費税増税後に使える、住宅ローン控除とすまい給付金(2ページ目)

消費税増税の前と後どちらがいいか、住宅購入のタイミングで頭を悩ませる人も多いでしょう。今回は、消費税増税による負担増加を軽減するための住宅取得支援策、「住宅ローン控除」と「すまい給付金」について解説します。

平野 泰嗣

執筆者:平野 泰嗣

ふたりで学ぶマネー術ガイド

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増税後の「住宅ローン減税」と「すまい給付金」をシミュレーション

住宅ローン控除とすまい給付金をシミュレーションしてみましょう

住宅ローン控除とすまい給付金をシミュレーションしてみましょう

住宅ローン減税もすまい給付金も、住宅を購入する人にとっては、消費税増税後の負担を軽減するありがたい制度。しかし、実際にいくらもらえるのかは、計算が複雑でわからないという人も多いでしょう。

国土交通省では、消費税率引き上げにともなう住宅取得に係る対応の周知のために、「すまい給付金」ホームページを平成25年8月1日に開設し、公開しています。このサイトでは、年収や住宅ローン等の条件を入力することによって、すまい給付金の額と10年間分の住宅ローン控除額の目安を、簡単にシミュレーションできるツールが用意されています。

夫婦の持分割合ですまい給付金は変わる?

「すまい給付金」かんたんシミュレーションを使って、すまい給付金の額を試算してみました(消費税率が8%の場合)。

【ケース1】
年収:夫400万円、妻300万円
持分割合:夫50%、妻50%
→すまい給付金 夫10万円+妻15万円=合計25万円

【ケース2】
年収:夫400万円、妻300万円(ケース1と同条件)
持分割合:夫70%、妻30%
→すまい給付金 夫14万円、妻9万円=合計23万円

夫婦の収入条件は同じ場合でも、持分割合によって、夫婦合計でもらえるすまい給付金の合計額が異なることがわかります。

住宅ローン減税拡充とすまい給付金は、消費税増税が前提

住宅ローン減税の拡充とすまい給付金制度は、消費税の引き上げが行われた場合に実施することとされています。また、すまい給付金は、平成25年6月26日に行われた与党合意に基づくものであり、今後、政府において消費税引き上げの判断も踏まえつつ、最終的な調整が行われる予定となっています。

購入時期によって損得はあるかもしれないが……

消費税増税前後で、住宅取得に関する支援策が異なり、給付の面では、消費税増税後のほうが手厚くなっています。昨年からマイホームの建て替えを計画し、今年の夏に無事マイホームが完成した人が言った言葉が印象的でした。

「とかく家を買うタイミングが議論される昨今ですが、ローン金利、減税、補助金などの金銭面だけではなく、暑さ寒さが厳しいこの季節を新居で迎えられるか否か、ということも大事なことだと感じています」

新居での快適な暮らしに、損得勘定以上の価値を感じている、実感のこもった言葉だと思いました。損得勘定(感情)に惑わされずに、納得のいく住まい選びをすることのほうが、人生全体で見れば得だと思います。

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