年金

平成22年度、年金額はどうなる?(2ページ目)

新年度が始まると、年金の支給額の見直しが行われます。物価が下がりデフレの傾向が感じられますが、今年度の年金額は前年度と同額です。今年度の年金額が据え置きとなった経緯と支給額以外に新年度から変わる年金制度の内容をご案内します。

原 佳奈子

執筆者:原 佳奈子

年金入門ガイド

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物価水準や賃金水準の変動の影響(1)~国民年金の保険料

年金の支給額だけでなく、国民年金の保険料も物価や賃金の影響を受けます。

年金の支給額だけでなく、国民年金の保険料も物価や賃金の影響を受けます。

物価水準や賃金水準の変動は、年金の支給額以外にも年金制度に影響を及ぼします。影響の1つが国民年金の保険料です。

平成16年の年金制度改正時に、国民年金の保険料は平成29年度まで毎年月額280円が引き上げられることが決まりました。年金制度改正による毎年度の保険料は以下の表のとおりです。
(クリックすると拡大します)

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上記の表によると、平成22年度の保険料は月額14,980円ですが、実際に納付する保険料はこの金額に保険料改定率を掛けた金額になります。保険料改定率は、過去の一定期間における実質賃金水準の変動率と物価水準の変動率を加味して改定され、平成22年度の保険料改定率は「1.008」となります。したがって、実際に納付する保険料は、14,980円に1.008を掛けた15,100円(100円未満は四捨五入)です。
 
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