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日本株だけに集中投資する習慣から卒業

多くの日本人は、日本株の浮沈に運命を賭けています。しかし、個人は国境に制約されることなく、自由に世界を股にかけることができます。旅だけでなく、投資も同じです。日本株が低迷していても、海外に将来性の高い投資先はたくさんあるのです。目を見開いて、日本株だけに集中する習慣を卒業しませんか?

北川 邦弘

執筆者:北川 邦弘

はじめての資産運用ガイド

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国境を越えられるのに、越えない?

お金を増やしたいなら、海外にも目を向けよう

お金を増やしたいなら、海外にも目を向けよう

国は国境に縛られますが、個人は国境を自由に越えることができます。国は他国から税収を稼ぐことはできませんが、個人は外国企業に投資して稼ぐことができます。

これって当たり前のことですが、私たちのライフスタイルにも、国という制約を越えられないモノと簡単に越えられるモノがあります。

もし、あなたが日本の将来に不安を感じていて、国内での投資に満足できていないとしたら、あなたの投資は国境に縛られているのかもしれません。

投資の期待も日本株頼み

2012年11月から、日本の株価はとびきり上昇しましたから、日本人の投資熱が再燃しました。しかし、2013年5~8月と日経平均は低空飛行を続けています。こうして、また投資に消極的な国民に日本人は戻ってしまうのでしょうか?「やっぱり、株では儲からない……」そんな愚痴をこぼしている人はいませんか?

日本人のマネー感覚は国境を越えられず、日経平均の推移が国民の投資熱に大きな影響を与えています。

たとえば、一般社団法人投資信託協会が発表している「契約型公募投資信託の資産増減状況」によれば、日本人が株式投資信託に投資している国内比率は72%です。海外に投資されている資金は28%しかないという事実があります。

日本人が、国内にしか投資をしていないのであれば、日経平均の推移に左右されることは当然です。それが、日本こそ最高の投資市場であるという強い信念から起きている現象であれば、何もいうことはありません。

しかし、本当は海外にも優良な企業はいっぱいあり、有望な証券取引所もあるということだったら、自由で最適な選択をできていないことになりませんか?

8%に70%を注ぎ込む不合理

経済にはこんな数字があります。

まずは、世界のGDPの構成比率。日本は、GDPにおいて世界第3位の経済大国ですが、そのシェアでいえば、9%を占めているにすぎません。

あるいは、証券取引所の純資産額。東京証券取引所は同じく世界第3位ですが、その構成比率は8%です。

あなたが、世界中に自由に効率よく投資をしたいと考えているとしたら、世界の8~9%を占める程度の自国マーケットに、資産の70%以上をつぎ込んでいることは、おかしくないでしょうか?

海外にフェアに投資する手段は公募投資信託

もしかしたら、興味あるけれど、海外に投資する方法を知らないという人もいるかもしれません。私は、公募投資信託による海外投資をオススメします。

日本株に投資する株式投資信託には及びませんが、日経平均に匹敵するくらいのリターン(年率50%超)をあげている国外株式型投資信託はたくさんあるのです。日本株高騰の次に来る次の主役は、それら国外株式型投資信託の中から生まれてくるはずです。

日本株だけにこだわる投資は、そろそろ卒業しませんか?
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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