大西洋に臨む高さ120メートルの崖「モハーの断崖」

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目の前には水平線が広がるのみ

アイルランドを訪れる人の中には「厳しくも美しい自然の生み出した圧巻の風景を見たい」という方が多いのではないでしょうか。そんな方におすすめしたいのが、アイルランドの西部クレア県に位置するモハーの断崖。大西洋に臨む高さ約120メートルの崖は、アラン諸島のドンエンガス遺跡の崖に並んでアイルランドでも人気の高いスポットで、年間約100万人がこの地を訪れるといいます。

ともにさえぎるものがない断崖とあって、ドンエンガス遺跡の崖とモハーの断崖の両スポットはよく比較され、旅行サイトなどでも「どちらを見に行った方がいいか」などというトピックが立てられていることがありますが、モハーの断崖のアドバンテージは、何と言ってもそのアクセスの良さ。西の人気都市ゴールウェイからバスで簡単にアクセスできるので、比較的短い旅行日程であれば、こちらの方が参加しやすくおすすめです。また、映画「ハリーポッターと謎のプリンス」にも崖の姿が登場していますので、ファンにはたまらないスポットといえるかもしれませんね。

モハーの断崖観光のコツ

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領主のサービス精神で建てられたオブライアン塔

はてしなく続くかに見えるそそり立つ崖の数々と、19世紀のはじめに領主のオブライアンが訪れる人たちを楽しませるために建てたといわれる石の塔。良く晴れた日にはそこから深い青の上に浮かぶアラン諸島が見え、さらに向こうには柔らかい筆ですっと描いたような水平線が何に遮られることもなく広がっています。

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崖の隙間にいる鳥

また注意深く崖を覗き込んでみると、岩肌に点在する無数の白い物体を目にすることでしょう。その正体、実は鳥なのです。

崖全体で推定20種約3万羽が住んでいるともいわれ、キィキィと鳴いたり、激しく崖にうちつけるように吹く風を上手に利用して崖の隙間にある小さなスペースに飛んできては留まり、体を丸くしている姿は何とも不思議で、長い間見ていても飽きることがありません。

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がけ沿いは常に強風なので、フェンスはないものの、歩道はある程度内側にある

さて、ここでモハーの断崖の見方のちょっとしたコツをご紹介したいと思います。崖は大きく分けてオブライアン塔のある方と、長く続く崖沿いを歩くコース側の2つに分かれています。

オブライアン塔の方は、メインは塔とそこから見える景色で、ゆっくり見てさらに写真を撮ってもせいぜい20~30分程度ですが、もう一方の崖沿いを歩くコースは、意外に時間がかかります。進むごとに微妙に変化する美しい景色だけでなく、崖に生息する鳥を観察したり、また遠くからオブライアン塔の写真も撮れたりするので、気づくとかなり奥地まで来ていて、また戻るにも同じかそれ以上の時間がかかることを心に留めておかなければなりません。

 

滞在時間が限られている場合、その1/3
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水たまりの水が波打つほど、崖の上は強風。訪れる際はパンツの着用はマスト

をオブライアン塔側で、同じく1/3を崖沿いを歩くエリアで、残り1/3を元の場所の戻る時間にあてると、予想外に時間がかかりスケジュールが狂うということを避けられると思います。

特にバスツアーで参加する場合、時間までに集合場所に戻らなければツアーのメンバー全員に迷惑をかけることになるので、くれぐれも時間配分には気をつけてくださいね。

 

モハーの断崖へはゴールウェイからのバスツアーで

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遠くにかすかに見える小さな塔がオブライアン塔

モハーの断崖へのアクセスはゴールウェイからのバスツアーを利用する人がほとんど。バレン高原とセットになったツアーで20ユーロ程度とリーズナブルなのもポイントです。朝10時頃ゴールウェイの街を出発し18時頃街に戻ってくるスケジュールなので、ゴールウェイに着いた初日、観光の前にまずはインフォメーションセンターに行き、ツアーのアレンジをするといいでしょう。

<DATA>
■The Cliffs of Moher(モハーの断崖)
アイルランドクレア県
入場料:バスツアーに含まれています


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※海外を訪れる際には最新情報の入手に努め、「外務省 海外安全ホームページ」を確認するなど、安全確保に十分注意を払ってください。