上場初 3億円の赤字

GREEの図

めざましい成長を続けていたはずのGREEに何が起こったのでしょうか?

成長に次ぐ成長を続けていたGREEがまさかの赤字転落というニュースが業界に駆け巡りました。GREEは8月14日に2013年6月期通期と第4四半期の決算発表を行っています。つまり、2012年7月から2013年6月の1年間の業績と、2013年4月から6月の業績を発表した、ということですね。

赤字になったのは直近の6月期第4四半期決算の方で、純利益で3億円の赤字を計上しています。ちなみに、通期の方もかなり厳しい状況で、純利益が前年比で53%225億円でした。利益が半分って、大変なことですね。

飛ぶ鳥落とす勢いだったGREEの苦戦ということで一斉にニュースが流れました。現状の分析については、フィーチャーフォン、いわゆるいままでの携帯電話向けのゲームの売上が落ちていくなかで、スマートフォン移行が遅れていて苦戦している、というような論調をわりとよく目にしています。

フィーチャーフォンからスマートフォンへの移行についていけずに苦戦というのは確かにそうなんですが、じゃあGREEの売上が大きく下がっているかというと、実はたいして下がっていません。売上がたいして下がっていないのになんで業績不振なのか、お話していきたいと思います。

売上高は4%減少 営業利益は41%減少

神獄のヴァルハラゲートの図

神獄のヴァルハラゲートなど、スマートフォン向けのゲームで堅調に売れているものもありますが、全体としてはフィーチャーフォンの減少分に追いついていません

GREEの業績不振は何が問題なのか、主に通期の数字を追いながらお話していきましょう。まず、単純に売上の数字を見てみますと、通期の売上は1,522億円でした。いっせんごひゃくおくえん、なんて言われても多いのか少ないのかピンとこないかもしれません。ちなみに、任天堂の2013年3月期通期の売上が6,354億円、カプコンの通期の売上が1,000億円に届いたことがない、という感じです。ちょっとイメージしやすいでしょうか?

で、これが前期に比べて減少しているんですが、どのくらい減少しているかというと4%減少しています。たったそれだけ? という感じですよね。そうなんです、たったそれだけです、たいして下がっていません。

減少している理由は冒頭お話した通りで、スマートフォンへの移行が進む中で、フィーチャーフォン向けゲームの減少分を、スマートフォン向けのゲームで補えていない、という状況です。

ちなみに、直近の6月期第4四半期決算では、売上は前年同時期比で8%減となっています。中長期的には、4%とか8%という数字の大小よりも、通期で4%減なのが、直近では8%減ということで、売上が減少傾向にある、ということが大きな意味を持ちます。この傾向がいつまで続くのか、いつ下げ止まるのか、そして盛り返すのか、というのが焦点です。

ですが、現状においては、売上の4%減というのはそれ程大きい数字ではありません。つまり、GREEのゲームが飽きられてみんな遊ばなくなったから苦しい状況に立たされている、ということではないんですね。少なくとも現状はそうです。スマートフォンへの移行が遅れているけれど、もともとのフィーチャーフォンの市場があるため、まだ持ちこたえている、というのが正確な表現ではないでしょうか。

しかし、純利益は半減していますし、本業の儲けをしめす営業利益も41%減ということで、大幅ダウンしています。

売上は微減なのに利益は大幅減、とすると、そろそろ何が問題なのかが見えてきますね。