SUZUKI(スズキ)/スズキ

ハスラーはデザインもよくて走りも楽しい!

東京モーターショーに出展され、説明員が質問攻めされるほどに好評だったハスラーが、早くも発売された。特殊なモデルながら、お買い得感の高い価格設定。最低地上高を高めに設定しているので、降雪地域で威力を発揮しそうである。

国沢 光宏

執筆者:国沢 光宏

車ガイド

ハスラーは見た目だけじゃなく、走りも楽しい!

東京モーターショーに出展され大人気だったハスラーが早くも発売となった。このクルマ、写真を見て頂ければ解る通り、普通の軽自動車とクロスカントリー4WDの中間くらいの使い勝手を持つ。スニーカーと登山靴の中間に相当するトレッキングシューズをイメージしてもらえばいい。
ハスラー

個性的なデザインでカラーチョイスもいいハスラー

普通の軽自動車と比べた時の違いは最低地上高。ワゴンRの150mmに対し、ハスラーが175mm。わずか25mmと思うかもしれないけれど、 雪道や悪路だと決定的に効く。ちなみに普通車登録のSUVの最低地上高って200mmくらいです。トレッドの狭い軽自動車なら175mmで十分かと。

大きな特徴となっているのがエクステリア。東京モーターショーの評判ときたら抜群に良く「いつ出るのか?」とか「いくらくらいになるんですか?」と説明員は質問攻めにあったそうな。確かに質実剛健なだけのデザインばかりになった軽自動車の中じゃ大いに目立つ。カラーチョイスも良い。

インテリアも簡素にまとめながらも、必要な機能を持たせている。成人男性がキチンと座れる広いリアシートは、左右別個に前後スライド可能。アクセントのパイピング入りブラックのインテリアカラーは軽快なエクストリアと対照的にシック。エクステリア&インテリア共に面白い。

クルマ好きにとっての「へぇ!」はイマドキの軽自動車としちゃ珍しくマニュアルミッションを選べること。ホンダですらN-ONEにマニュアルを設定しなかったことを考えれば素晴らしい! マニュアルならターボ無しエンジンでも元気よく走ってくれるし、何より楽しいです。

お買い得感高い、価格もいいね!

一番の「いいね!」が価格。特殊なモデルなので高いかと思いきや、ワゴンRと比べてもお買い得感高い! 例えば『G』というグレードは誤発進抑制機能付き自律自動ブレーキや横滑り防止装置ESP、アイドルストップなどを標準装備して121万1700円という価格設定。
インテリア

インテリアもおもしろく、必要な機能もしっかり備えている

ただ最上級グレードとなる『Xターボ』の4WDを選び、オシャレな2トーンルーフにすると161万8050円。ナビなどオプション付けたりしてると支払額で200万円に達してしまうから御注意を。逆に御予算に余裕のある人なら、タイヤもSUV風の銘柄に変えたら一段とカッコ良いです。

ちなみにスズキは自律自動ブレーキを『レーダーブレーキ』と称しているが、芝エビなどと同じ偽装表示。スズキのセンサー、悪天候時でも稼働する電波を使ったレーダーじゃなく、簡単にダウンする赤外線使ったレーザーである。しかも31km/hになったら稼働を停止します。効かなくなるということ。

もちろん自律自動ブレーキが付いてないクルマよりずっと好ましい。街中のノロノロ走行に於けるウッカリ追突事故の大半を防げることだろう。このところ降雪地域で使い勝手の良い軽自動車が全く無くなった。最低地上高の高いハスラーならドカ雪の時に威力を発揮します。
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