絵本/赤ちゃん・乳児向けの絵本

赤ちゃんと遊びたくなる絵本 『くっついた』他

赤ちゃんの絵本選びに迷った時に、おすすめの絵本をご紹介します。 赤ちゃんと一緒に遊びたくなり、自然と赤ちゃんとのふれ合い遊びに引き込んでくれる絵本です。

執筆者:千葉 美奈子

どんな絵本を選んだらいいのか、絵本選びで特に悩んでしまうのが、お子さんが0~1歳のころではないでしょうか。そんな時は、「赤ちゃんに絵本を読む」というよりも、「赤ちゃんと遊びたくなる」絵本はいかがでしょうか。パラパラとめくっているだけで、赤ちゃんと一緒に遊びたくなり、自然と赤ちゃんとのふれ合い遊びに引き込まれます。絵本は、読むものでもあり、楽しいおもちゃの1つでもあるのだと感じさせてくれる絵本をご紹介します。

ふれあい遊びはとっても簡単! 『くっついた』

お母さんと子どもの顔がくっついた絵の表紙。これを見ただけで、子どものほっぺにスリスリしたくなってしまう方もいるのではないでしょうか!?

 金魚さんと金魚さんは、鼻と鼻をくっつけます。あひるさんとあひるさんは、くちばしとくちばしをくっつけます。ゾウさんは? おさるさんは? そして、お母さんとわたしは?

もちろん、わたしとくっつくのは、お母さんだけではないですよ! 最後のページのわたしのとびきり嬉しそうな顔を見たら、家族で「くっついた」をやりたくなってしまうでしょう。

そして、裏表紙もお見逃しなく。意外な2匹も楽しげに「くっついた!」。

やっぱり大人気のこちょこちょ遊び 『こちょばこ こちょばこ』

赤ちゃんや小さな子がご機嫌ななめな時でも、ついつい笑ってしまう最強の遊びがこちょこちょ遊び。大好きな人が面白い顔で近づいて来て、「こちょこちょ~!」。何て興奮と至福を感じる瞬間でしょうか(と、赤ちゃんたちは思っていますよ!)。

 『こちょばこ こちょばこ』では、色々な動物たちが、「おつむ おつむが かわいい いいこ」「おはな おはなが かわいい いいこ」などと言いながら子どもの頭を優しく撫で、鼻と鼻をこすり合わせます。そして「こちょばここちょばこ……」と期待をさせた後に、「いいこ いいこ いいこ」と、「いいこ」を連発しながらくすぐってあげるのです。みんな身体全体で喜びと楽しさを表しています。この楽しげな様子を見ているだけなんて、もったいない! まだおしゃべりできない赤ちゃんも、「もいっかい やって」と笑顔でせがんでくれるでしょう。その喜びは、ワニの子でも、ゾウの子でも、クマの子でも、一緒のようですよ。

赤ちゃんの一芸の代表? 『はくしゅ ぱちぱち』

赤ちゃんが1歳前後になって、小さな手をパチパチ合わせたり、「バイバイ」の声に反応して腕全体を使って手のひらを揺らしたりする仕草。こんな“一芸”もできるようになったのねと、お母さん、お父さんは、さぞ感慨深いことでしょう。何度もやってほしくて、「はい、パチパチ」「バイバイ、バイバイ~」と、しつこいぐらいに声がけしてしまうのは、現在1歳4ヵ月の子がいる私だけではないですよね!?

そんな時期のお子さんにぴったりの『はくしゅ ぱちぱち』。動物たちが登場して、歌を歌ったり、逆立ちをしたりと、得意なことを見せてくれます。動物たちに、かわいい拍手をたくさん送ってあげてほしいですね。最後のページでは、動物たちも、かわいい「ぱちぱち」を見せてくれます。村上康成さんの温かみのある絵で、ホッとした癒しを感じられる絵本です。

『こちょばこ こちょばこ』『はくしゅ ぱちぱち』の作者、中川ひろたかさんは、保育士として保育園勤務経験のある絵本作家であり、シンガーソングライター。中川さんが作曲した『にじ』『ともだちになるために』『はじめの一歩』などは、幼稚園や保育園で歌われることも多い、子どもたちに人気のある曲です。

ところで、1歳前後のお子さんが見せる仕草や遊びに対する反応には、とても大きな個人差があります。パチパチやバイバイを10ヵ月ごろからする子もいれば、1歳過ぎてしばらくたって見せてくれる子もいます。こういった絵本を仲立ちにして、「絵本の中の登場人物の楽しげな様子」「読み手が楽しそうにやる様子」を見せて、まねを誘うのもおすすめです。赤ちゃんは、まねっ子大好き、まねをしながら育っていきますよ!
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