強盗1:現金、カードなどの路上強盗
路上強盗は、ひったくり同様日常茶飯事とも言える犯罪……。私のフィリピン人の友人は銃を突きつけられ、財布を要求されたそうです。場所はマニラに隣接するパラニャーケ市内のビクータンというエリア。早朝5時に高校生3人で歩いていたところ、路上強盗に遭ったのだそう。また、もうひとりの友人は深夜の公共交通機関「ジープニー」を降りたところを路上強盗狙われ、そのままATMまで連れて行かれました。ATMから所持金すべてを引き下ろすよう命令され、泣く泣く全て渡したそうです。グループであったとしても、深夜遅くや早朝の行動は控えるべきでしょう。強盗2:スマートフォン、タブレット、カメラ関連の路上強盗
フィリピンを始め、東南アジア地域でもスマートフォンは流行しています。特にiPhoneは人気の端末。スマートフォンを道端で操作している最中にひったくられるケースも多々あるため、注意が必要です。残念ながら、スマートフォン欲しさにナイフで刺した相手が死亡といった事故例もあります。道端、バスやジープニーといった公共交通機関内でのスマートフォンやタブレットを触るのはやめておいた方が身のためです。また、デジタルカメラも目立つので同様の注意が必要だということをお忘れなく。強盗3:睡眠強盗
睡眠強盗に巻き込まれる日本人の被害は多いようです。現地の人が単独もしくはカップル、家族連れを装って日本人旅行者に近づき、親しげに話しかけてきます。レストランや自宅などに案内し、食べ物や飲み物を進めてくるのが犯罪の手口。食べ物のなかに睡眠剤が入っており、薬が効いている間に現金やカード、所持品などを盗まれるというものです。自分の周りには睡眠強盗に遭った友人はいませんが、在フィリピン大使館には毎月のように被害報告があるといいます。見知らぬ人から食べ物や飲み物を渡されたときには気軽に口にしないようにしましょう。麻薬関連のトラブル
大麻やエクスタシー、また覚せい剤の一種のメタンフェタミンやコカインといった薬物関係のトラブルにも注意が必要です。もちろん許されないことではありますが、メタンフェタミンが市場に出回っていて、関連のトラブルが多いようです。アメリカの海外安全機関「OSAC」によれば、フィリピンはアフリカから東南アジア地域に密輸されるメタンフェタミンの中継地であり、温床となっているそうです。薬をすすめられた場合には断るのはもちろん、見知らぬ人から「日本へ持っていって欲しい」と荷物や手紙を手渡された場合も要注意。言付かったものの中に覚せい剤が入っていた、なんていう重大なミスを起こさないためにも……。
※過去には知らないうちに「麻薬の運び屋」になってしまった日本人旅行者が、フィリピンの刑務所に16年もの間身柄を拘束されたという記録があります。