若手開業社労士の長所・短所
年齢が20代から30代前半で、社会保険労務士として若手と言える方が、社労士試験の合格者に占める割合は、例年おおむね3割程度になります。開業者に占める割合となると、これより少なくなるので、若手開業社労士はとても目立つ存在です。20代から30代前半の方には、一般に下記のような長所・短所があると思われます。独立・開業を成功するには、まずその長所を生かしつつ、短所をカバーしていく努力が求められます。
○長所
フットワークが良い、話しやすい、経営者にかわいがられる、勉強熱心で最新の法令情報に敏感、ITの活用に積極的、PCスキルが高い
○短所
資金が少ない、人脈が少ない、人生経験が少ない、頼りがいがない、経営者と話が合わない
開業社労士は、基本的に経験や信頼が重視される世界です。これらに欠ける若い社労士が成功するには、相当の努力が必要になります。
若さに任せて夢や勢いだけで独立するのではなく、明確なビジョンと事業を成功させるため情熱、強固な意志をもっていなければなりません。
若手にもチャンスは十分、営業戦略はブログやSNSの活用が必須!
若いうちに開業する大きなデメリットとして、「人脈の少なさ」がありますが、この弱点を克服するために、従来のホームページのほかにも、最近ではブログやFacebook、TwitterなどのSNSを活用する社労士が増えています。これらのツールを効果的に利用することで、急速に人脈を広げ、紹介顧客を獲得したり、セミナーの集客に成果を上げている若手社労士がいます。コストがあまり掛からないのも、独立資金が少ない若い方には大きな魅力です。
「コネなし・カネなし」で、これから独立・開業を目指す若手の方は、ブログやFacebook、TwitterなどのSNSの活用方法を事前に十分に検討し、ご自身の営業戦略に活用することをお勧めします。
また、若手開業社労士のアドバンテージとして、同世代の若手経営者をつかみやすい点があります。ITや飲食、美容などの業界や、ベンチャー企業の経営者は年齢層が若いので、その辺りにターゲットを絞ってもよいでしょう。
会社規模は小さいかもしれませんが、経営者の労務に関する知識が少ないことが多いため、社労士の話に熱心に耳を傾けてもらえるはずです。