作業療法士が行う応用動作訓練とは

生活

生活の中での動作

理学療法士(PT)と作業療法士(OT)の違い(1)で紹介した、作業療法士が目指す応用動作能力と社会的適応能力の獲得。この中で、応用動作能力に対する訓練の主は日常生活動作(A.D.L)訓練になります。日常生活動作(A.D.L)は、理学療法士が主に指導する基本動作(起き上る・立ち上がるなど)の延長上の動作であり、生活する上で必要な動作とされます。また、近年では在宅生活の自立度を重視している事から、手段的日常生活動作(I.A.D.L)というより複雑で高次な動作も訓練内容として増えてきています。では、実際の訓練はどういう事を行うのか? その詳細をみていきましょう。

日常生活動作(A.D.L)訓練の内容

ここでは、主に行われる日常生活動作(A.D.L)訓練で行われる内容を紹介していきます。日常生活動作(A.D.L)訓練は、単に動作を行うだけでなく、手すりや自助具と呼ばれる道具を提案し、それらを使って動作を行えるように指導する事も大切になります。

食事動作訓練
箸やスプーンなどを使った実際の食事動作指導。また、食事を想定した体の使い方、上肢の使い方の訓練。自助具と呼ばれる障がいに適した食器などの利用有無の判定。
更衣動作訓練
シャツや上着、ズボンなどの着脱、ボタンの留め外しなどの更衣動作指導。もしくはそれを仮定した訓練。
排泄動作訓練
トイレ動作の指導、手すり利用有無,設置の判定。室内ポータブルトイレ使用有無の判定。
入浴動作訓練
入浴における洗体動作訓練。および、手すり利用の有無,設置の判定。入浴用の介助用具(イスや洗体用具など)有無の判定。
整容動作訓練
洗顔、整髪動作の指導。タオル、櫛など用具の利用指導。