高山病とは
富士山は5合目でも高山病になる可能性があります
高山病の症状
高山病は症状によって3つに分けられます。初期の段階で出てくる症状として、酔ったような「山酔い」(acute mountain sickness (AMS))というものがあります。1200mの高度でもみられ、特に2700m以上の高さに急に登った時に見られます。「酔い」ですから、頭痛、吐き気、嘔吐、体のだるさ、食欲不振です。高地到着後6~12時間してから発症します。
山酔いがひどくなると、「高地脳浮腫」(high-altitude cerebral edema (HACE))になります。体のだるさがひどくなり、考えがまとまらなくなり、そのまま放置すると意識がなくなってきます。
「高地肺水腫」(high-altitude pulmonary edema (HAPE))は、肺に体液が出て、呼吸がしにくくなる病気で、運動した時の息切れが強くなったり、安静にしていても息切れがでてくると、高地肺水種の可能性があります。時に、高地脳浮腫と同時に起こってくることもあります。
次のページで高山病と対策と予防・治療について説明します。