男女の友情を成立させるには?
男女の友情を成立させるキーワードは「見返りを求めないこと」
私は、このキーワードとなるのは、「お互いに相手に見返りを求めないこと」だと考えています。
まずは、「どうして男女の友情が壊れるのか?」について考えてみたいと思います。
男女の友達が友達ではいられなくなるきっかけで一番多いのが、「どちらか一方の恋心」ではないでしょうか?
つまり、どっちかが相手に恋心を抱いていたら、相手に同じように愛情を求めてしまうことが多いから、ある意味、相手に見返りを求めるようになってしまいます。また、異性として惹かれると、やはり人には動物的な部分はあるので、性的衝動で相手を求めてしまうというのも、ある意味、当然のことかもしれません。
つまり、どちらか一方が相手を求め、求められた方がその思いに応えられない状態。それは、求める方にとっても求められる方にとっても辛い状況です。だから、関係が壊れてしまうのです。
ただ、「相手に恋心を抱いていたら、友達関係が成立しないか?」というと、そうとも言い切れません。
つまり、それでも「関係を深めない理性」(=相手が望む距離感を保つ)であったり、もしくは、異性愛というよりも、もっと大きな人間愛を持つことができたりしたら、ただ、ただ、相手を好きでいられるとも思うのです。
私自身も10年来の男友達がいます。
彼と会っていると、つくづく思うのです。「私に全くもって見返りを求めていないなぁ」と。そして、私も彼に見返りを求めていない。だからこそ、友達として、うまくいっているし、一緒にいて、心地良いのかもしれません。
ただ、彼の前では「魅力的な人でありたい」とは思います。おそらく彼もそうだと思います。お互いに異性としての魅力というよりも、人としての魅力をリスペクトし合っているからこそ、程よい緊張感もあって、一緒にいて楽しいのだと思うのです。
ただ、そういう関係が成り立つのは、お互いに「人としての魅力」を大切にしているから、とも言えるでしょう。どんなに友達になりたくても、異性に性的な魅力ばかりを求める人は、やはり友情は難しいからです。