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「ゴルゴ13」の実写版!高倉健が演じる完璧な殺し屋

主演の高倉健さんはデューク東郷のイメージにぴったり。ですが、原作の「ゴルゴ13」のイメージを大切にしたい方にとっては、ちょっと許せない部分があるかも知れません。ただし、まったくの別物、あるいはパロディーとして鑑賞すれば、銃撃戦あり、カーチェイスあり、ベッドシーンあり、拷問ありと、スケールの大きい見応えのある作品に仕上がっています。

投稿記事

銃撃戦もカーチェイスも!スケールの大きい見応えのある作品

■作品名
ゴルゴ13
■監督
佐藤純彌
■出演
高倉健
■DVD販売元
TOEI COMPANY,LTD.(TOE)(D)


「ハリウッドで実写映画化!」との噂が流れながら、いまだ水面下で何が起こっているのかわからない人気漫画『ゴルゴ13』。
実写化はこれが初めてではなく、1973年にすでに東映で製作されていたことをご存知でしょうか。

主演の高倉健さんはデューク東郷のイメージにぴったり!と感心していたら、デューク東郷のモデルが高倉健さんだったのですね。
若かりし日の健さん……カッコ良すぎです。
しかもオール海外ロケ。
当時にしては、かなり太っ腹な企画だったようです。

小学館「ビッグコミック」に1968年から延々と連載されている原作においては、正体不明のミステリアスなデューク東郷。
セリフも最小限で、ストーリーは他の登場人物たちがまわしているイメージがあります。

ところが、本作品のデューク東郷はとにかく動く!
ストーリーをぐいぐい引っ張っているのは、彼本人なのです。
そして、完璧な殺し屋であるはずなのに、なぜか妙に人間臭かったりします。
人間臭いのにやっぱり非情で、たとえ自分の身代わりになった女性が銃で撃たれようとも、自分は安全な場所に隠れていたりします。

原作の『ゴルゴ13』のイメージを大切にしたい方にとっては、ちょっと許せない部分があるかも知れませんね。
ただし、まったくの別物、あるいはパロディーとして鑑賞すれば、銃撃戦あり、カーチェイスあり、ベッドシーンあり、拷問ありと、スケールの大きい見応えのある作品に仕上がっています。

原作者のさいとう・たかを氏は、自分の脚本通りに撮らなかった監督に不満を漏らし、本作品が気に入らないとはっきり公言していらっしゃるようですが……。


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