60年代あたりからのウーマンリブ運動がテーマの映画
■作品名アリスの恋
■監督
マーティン・スコセッシ
■主演
エレン・バースティン
■DVD販売元
ワーナー・ホーム・ビデオ
主人公アリス(エレン・バースティン)は夫を事故でなくし、小さい頃からの夢だった歌手を目指す為、息子を連れて故郷モンタレーに出発します。途中の街で、アルバイトで生活費を稼ぎますが、男を見る目のないアリスは、暴力男の客と恋仲になり、またすぐさま違う街に移ります。
トゥーソンという街に辿りついたアリスは離婚をし子供と暮らす牧場主デーヴィッドと出会い、お互い惹かれ合います。アリスの子供のことでデーヴィットとは一度は別れることになりますが、最後はまた和解をするという話です。
73年に制作されたこの映画はアリスの恋愛物語の中にも、女性の独立というテーマが強く主張されています。60年代あたりからウーマンリブ運動がアメリカでは盛んになり、アメリカ映画の中では、女性の自立がテーマになった作品が制作されるようになりました。この映画はそんな社会の風潮を代表したような作品です。
この映画の監督は若き日のマーティン・スコセッシ監督であり、こういった女性映画も撮れるのだと、その幅の広さに驚かされます。