アメリカのホラー史上で悪名高きキャラクター
「悪魔のいけにえ」
原題はThe Texas Chain Saw Massacre(テキサスのチェンソー虐殺)というこの映画の主人公は殺した人の皮で作ったマスクをかぶったレザーフェイス。13日の金曜日のジェイソンと並んでアメリカのホラー史上で悪名高きキャラクターとして知られています。
マスターフィルムがその描写の芸術性ゆえにニューヨーク近代美術館に永久保存されているという逸話もある映画なのですが、実際見てみると他のアメリカンホラーにあるようなユーモアは全く排除、とにかく淡々とチェーンソーで人を殺す様子が描かれて、まるで殺人現場に自分がいるようななんとも後味の悪い、胸のムカムカするような映画です(笑)
「これは真実の物語」という冒頭のプロットと、荒い画像がぞわぞわとした恐怖感を掻き立てて、本当にその場にいる臨場感のようなものがあってホラーとして名作と言われるのは納得の恐ろしさ。
悪魔のいけにえ2、悪魔のいけにえ3 レザーフェイスの逆襲、と続編が続き、94年にもレジェンド・オブ・レザーフェイスという映画が公開されたほど人気の高い作品でもあります。
ただ続編になるにしたがって、どんどん俗っぽくなっていくのがアメリカ映画。やっぱり最初のこの作品が真のホラー作品で一番怖いかなと思います。
ただ私自身、この作品が好きか?と聞かれたらNOでちょっとした怖いもの見たさで見てみるとガーン!と衝撃をうけるのではないかと思います。
■「悪魔のいけにえ」(1974 アメリカ)
・監督 トビー・フーパー
・主演 ガンナー・ハンセン