ホラー映画「オーメン」
1976年製作のこの映画の作中にたびたび出てくる「666」という数字。主人公オーメンが悪魔の子である印であり、それに気づいた両親や周囲の人間を恐怖の底に叩き落しているのですが……。「悪魔」と「天使」はファンタジーか、形容詞としてしか使わない日本人のわたしにすれば、子供のころよく冗談で使っていた文字です。
小学生の同級生男子が「ロクロクロク~」なんて叫びながら、技をかけあっているのを見かけたり。買い物してレジの合計がたまたま666になれば、「おおオーメンだ」と友達同士で笑いあったり。
そう言う意味でとても印象に残っている映画です。
あらすじを簡単にご紹介しましょうか。
アメリカの外交官ロバートは、ローマの産院で、死産していしまった子供の代わりに、同時刻に誕生した孤児である男の子を養子として引き取り、ダミアンと名づける。
ロバートはその後も駐英大使に任命されるなど仕事は順調、美しい妻との仲は円満、養子のダミアンは天使のように無邪気で愛らしく、絵にかいたような幸せな生活を送っていた。
しかし、乳母の異常な自殺をはじめとして、ダミアンの周囲で奇妙な出来事がおこりはじまる。次第に疑惑を持ちはじめたロバートは調査を開始し、ついにダミアンの恐るべき正体を知るのだった。
どんなに残酷なことをしでかしても無邪気な微笑みを浮かべるダミアンも怖いですが、恐怖におかされ絶叫する周囲の大人たちも怖いです。彼らの恐怖に同調するには、キリスト教への帰依がいるのでしょうか……?
単なるホラー映画としてだけではなく、西欧の、悪魔の存在を本気で信ずる人々の心を垣間みられる作品としても、おすすめの一本です。
■商品データ
・作品名 オーメン
・監督 リチャード・ドナー
・主演 グレゴリー・ペック、リー・レミック
・DVD/Blu-ray発売しています。
・発売元は下記をご参照ください。