何かが妙だと感じた新聞記者が真相を探る
■作品名カプリコン・1(原題:CAPRICORN ONE)
■監督
ピーター・ハイアムズ
■主演
エリオット・グルード、ジェームズ・ブローリン
初の有人火星探査船”カプリコン・1”の打ち上げ直前、トラブルが発生したと告げられた3人の飛行士は船内から降りた。
ところが無人のままロケットは打ち上げられ、国家的プロジェクトを遂行するために、3人は巨大な火星のセットで芝居をするよう強いられる。
製作当初は協力していたNASAでしたが、内容を知ってから協力拒否したことで有名な作品です。
それだけ大胆な発想でもあり、アポロ11号が月面着陸を成し遂げたアメリカにとってはセンセーショナルな設定であることは確かです。
作品の中身は、冷戦時のアメリカのプライドを感じさせる政治ドラマ、ヒヤヒヤさせるサスペンス、迫力のアクションと、統一感がないユニークさがあります。
「カプリコン・1」に何が起こったのか?ということは、鑑賞者は冒頭で知っているわけです。
それを「刑事コロンボ」のように、何かが妙だと感じた新聞記者の真相を探る姿をサスペンス仕立てに見せていきます。
やがてカーアクション、空中アクションなど、乗り物系のアクションへ。
この乗り物のアクションの見せ方がとても上手くて、昨今CG等を駆使したアクション映画を見慣れていても唸ってしまうほど。
実写だからこその迫力や泥臭さが魅力です。