真似されるには訳がある「007/黄金銃を持つ男」
ジェームス・ボンドとしてみれば、ロジャー・ムーア氏は少々甘いマスクすぎると思うのですが、この映画をわたしがお勧めするのは、いまや「ロード・オブ・ザ・リング」のサルマン役でおなじみの、クリストファー・リーさんが凄腕の殺し屋、黄金銃を持つ男役を颯爽と演じているからです。007シリーズは、日本などの、欧米人にとって異国情緒感じさせるものが多いのですが、9作目のこの作品は、タイのプーケット島が舞台。
そう、ボンドガールはもちろんビキニですよ。暑い国だからというわけではないでしょうが、へそピアスのダンサーなんぞもでてきまして、安定のボンドストーリー。
そしてもちろん、派手なカーアクションに、ボンドお得意という設定の、空手? の対決シーンなど、見どころは盛りだくさんです。個人的に好きなのは、その空手を駆使する刺客たちにおわれたボンドが、女子高生と思われる制服のお嬢さん達に、助けられるシーンですね。
おおさすがボンド。常に女性を味方につけている。なんて妙に感動してしまいました。
肝心のクリストファー・リー氏ですが、どうもサルマン姿が印象的すぎるのか、40年ちかく前の作品であるにも関わらず、白い鬚の美しいその姿を探してしまい、最初は彼を見つけられませんでした。いや~ひとって変わるのですねぇ。あの鋭い目にきづかないなんて。
ちなみにこの「黄金銃を持つ男」は、パロディもつくられていますので、そちらもあわせてお楽しみください。
■007/黄金銃を持つ男
・監督 ガイ・ハミルトン
・主演 ロジャー・ムーア