ビクトリア女王ほか著名人に愛された
スイスの誇る「山の女王」リギ山
「山の女王」、リギ山よりルツェルン湖を望む
リギ山の一帯は高山植物の宝庫。初夏から盛夏にかけて色とりどりの花が咲き誇り、おおぜいのハイカーで賑わいます。ホテルはリギ山全体で16軒。ルツェルン湖を見渡す山腹のリギ・カルトバート駅付近をはじめ、リギ山頂にも山岳ホテルがあります。
スイスの観光業が始まったのは19世紀ですが、リギ山は当時からスイス観光のハイライトでした。交通がまだ十分に発展していない中、チューリッヒからも近く、比較的簡単に行くことができる観光地だったのです。
リギ山頂のホテルで泊まり、ご来光を待つのが当時の流行りで、ヨーロッパ各国の王族、貴族、文人、画家など著名人がこぞって訪れたのです。その中には、マーク・トウェイン、ゲーテ、ヴィクトリア女王の名前もあります。明治新政府から派遣された岩倉使節団も、1873年にここに来てきます。
山頂の標高は約1800m。ユングフラウヨッホやゴルナーグラート(ツェルマット)など、標高3000mを越える展望台と比べると低いため、高山病がどうしても心配という人にもおすすめです。
ルツェルンからリギ山へのアクセス
湖船と登山電車などを上手く組み合わせたい
■1.ヴェッギス経由
ルツェルンから湖船でヴェッギスへ。ヴェッギスからロープウェイで山腹のリギ・カルトバートへ。さらに登山電車に乗り換えてリギ山頂へ。
■2.フィッツナウ経由
ルツェルンから湖船でフィッツナウへ。フィッツナウから登山電車でリギ山頂へ。
■アルト・ゴルダウ経由
ルツェルンから列車でアルト・ゴルダウへ。アルト・ゴルダウ駅で登山電車に乗り換え、リギ山頂へ。アルト・ゴルダウへは、チューリッヒやルガーノ方面からの列車のアクセスもできます。
おすすめは1または2のルート。ルツェルン湖を見下ろすことができるので、眼下に素晴らしい景観が広がります。
※スイスパスまたはスイス・フレキシーパスを持っていれば、リギ山頂まで追加料金なしで行くことができます。
>>ヴェッギスやフィッツナウなど、ルツェルン周辺の小さな村の詳細