第二の主役は焼き菓子とパフェ
男性にも人気のパフェ
私はさらにカプチーノを追加注文して、中島優さんのお話をうかがいました。中島さんが「技術面でも精神的にも先生のような存在」と語るのは、京都のエスプレッソ・シーンを牽引する「WEEKENDERS COFFEE」のオーナーバリスタ、金子さん。
トーストと自家製ジャムのセット コーヒー付き 600円
「コーヒーに興味を持ってあちこちのカフェの飲み歩きを始めたのは学生時代。当時からWEEKENDERS COFFEEに飲みに行き、金子さんに抽出に関する疑問点を訊ねると、包み隠さずなんでも教えてくれたし、気軽にカウンターの中に招き入れてエスプレッソマシンを触らせてくれた」
京都ではそのように金子さんの薫陶を受けている若手バリスタは少なくないといいます。知識や情報を共有しながら、ともに京都のエスプレッソを盛りあげていこう。そんな好ましい熱気が伝わってきます。
「でも、マニアックな技術の追求は僕が勉強して消化吸収していけばいいことであって、このカフェがめざしているのは、コーヒーに興味のない人々にコーヒーを好きになってもらうこと」
という中島さんの素敵な言葉の通り、お客さまはコーヒー党の人々も、ご近所に住む八十代のおじいさんも、真由子さんが作るキャロットケーキや、どっしりと充実感のあるパフェが目当ての人々も混在しているようです。
最後に注文した一杯のエスプレッソの力強いコクと美しい酸味と甘い余韻が、京都を訪れたらまたこのカフェに立ち寄ろう、という気持ちを決定的にしてくれました。
アカツキコーヒーのメニューとショップデータは次ページへ。