引き落とし口座を1本化すると、生活管理がラクになる
家計から出て行くお金には、現金で使うものだけではなく、口座引き落としのものもあります。そこで、給料などメイン収入が振り込まれる口座と、引き落としがある銀行口座をひとつにまとめることで、通帳でお金の出入りがすべて把握できるようになります。私も、日常の引き落としは全てひとつの口座で完結し、ほかの口座からは引き落としがないようにしています。こうすれば、残高をチェックしなければならない口座はひとつだけなので、気がラクなのです。家賃、通信費、水道光熱費など固定費の引き落とし、奨学金の返済、カードの引き落としなどなど、全部ひとつの口座から引きとされるので、通帳=家計簿になります。
なるべくクレジットカードで支払ってポイントもゲット
もうひとつ、「カードが使えるものはカードで支払う」という方法で、こうすればカードの請求明細=家計簿になります。「カードだと使い過ぎてしまう」という人もいるかもしれませんが、そういう人こそあえてカードでセルフコントロール力をつけようとしてみましょう。いくらまでなら使っても大丈夫なのか、今月はだいたいいくらカードを切ったのか、その程度すら把握できないのは、お金のインテリジェンスの入り口にも立っていないともいえます(逆に大金持ちは、残高がたっぷりあるため、いくら使ったのか覚えていないそうですが、早くそうなりたいものです)。
無理強いするつもりはありませんが、お金のコントロールパワーを身につけるには、カードくらいラクラク使いこなせる力が必要です。それに、クレジットカードは、お金を払うのを1カ月も待ってくれるうえ、ポイントまでつくという、便利なツールです。
たとえば、10万円を金利10%で借りると、支払う利息は1カ月で800円ですから、カードで10万円分の買い物をすると、800円分トクをしているといえます。それに前述のとおり、最もポイントが貯まるクレジットカードをメインの1枚として使い、公共料金も携帯電話代も、クレジットカードにすれば、さらにポイントが貯まります。
私はこの方法でポイントを貯め、年間約4万円分の商品券をゲットしています。今や、ほとんどの店でカードが使えるので、現金を引き出すためにATMに行く頻度を少なくすることができます。何より、ポイントが貯まるのがうれしいですね。
私はメインのカードをイオンカードにしています。イオンカードは、年間一定額以上使えば自動的にゴールドカードになり、海外疾病保険などが付保されるなど、通常のゴールドカードにひけをとらないサービスがついています。しかも、ゴールドなのに、年会費は無料です。そしてこれまた年会費無料のETCカードもつけることができます。
交通系の磁気カードも、利用明細がチェックしやすくて便利
あるいは、交通系の磁気カード。関東ならSuicaやPASMO、関西ではICOCAなどですね。券売機で利用明細を印刷することができるので、いつどこに行って、いくら使ったかがわかります。電子マネーはちょっとした買い物にも便利です。なにしろ、決済スピードが驚くほど速いですから、レジでもたもたする必要がありません。時間の節約にもなります。ネットで口座の一括管理をする方法も
しかし、口座がたくさんあって、減らすことも難しい、という場合は、インターネットのアグリゲーションサービスを利用する方法があります。私は投資物件を買うためにローンを組んでいますが、借りている金融機関の数だけ口座があります。その口座には、家賃の入金、投資ローンの引き落とし、管理費等の引き落としだけのために存在しており、通帳を見るだけで物件ごとの収支が把握できるようになっています。だから、どうしても銀行口座が多くなるのですが、いちいち銀行ごとにログインして残高を見るのも面倒です。そこで、インターネットのアグリゲーションサービスが便利です。
ダウンロード型は、ソフトウエアをダウンロードしたパソコンでしか見られないので、チェックしたいパソコン全部にダウンロードする必要がありますが、データをパソコン内に保存することができます。オンライン型はサーバ上にあるので、ネットにつながる環境であれば、どのパソコンからでもチェックできます。
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