預金・貯金/定期預金の活用術

定期預金よりも高金利?仕組預金のメリットとデメリット

ちょっと目を引く高金利を設定する「仕組預金」。ネットで有利な金融商品を探している人なら、一度は目にしたことがあるはず。定期預金のような、でも定期預金とは違うような……。この個性的な商品を理解するために、メリットとデメリットを整理してみましょう。

清水 京武

執筆者:清水 京武

マネープラン・節約ガイド

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ちょっと目を引く高金利を設定する「仕組預金」。ネットで有利な金融商品を探している人なら、一度は目にしたことがあるはず。定期預金のような、でも定期預金とは違うような……。この個性的な商品のメリットとデメリットを整理しながら説明します。

高金利の理由は満期や受け取る通貨の変更

仕組預金とは、デリバティブを組み込んだ預金商品のことです。この「デリバティブ」、ちょっと説明しますと、株式、債券、為替、コモディティなどの金融商品を対象に、より高い収益性を目指した、複雑な売買手法=取引だと考えてもらえばいいでしょう。
言ってみれば定期預金と投資の中間的な商品

いってみれば定期預金と投資の中間的な商品

具体的手法として、その将来の売買について約束する「先物取引」、将来売買をするかしないか選べる権利を購入する「オプション取引」、また将来にわたって発生する利息を交換する「スワップ取引」などがあります。話が難しい方向に行きましたが、要は、仕組預金はそういった手法により、高金利が設定できるというわけです。

そのような仕組預金を利用する際、知っておくべき大きな商品の特徴があります。基本的には定期預金ですが、市中金利の動向によって、満期日までの期間が短縮される(満期日が繰り上がる)ということ。

たとえば、条件に「預入期間10年(最短3年)」とあった場合、満期は最長で10年ながら、金融機関の判断で最短3年に預入期間が変更される可能性がある、という意味です。短縮されるのは、預入期間中に市場金利が下がった場合。預入期間を短縮することで金融機関は、より高い金利を払わずに済むからです。預入期間については、毎年判定する商品もあれば、最長となる満期日までに数年おきに判定を行う商品もあります。

これは、預金者にとっては一般的な定期預金にはないデメリットとなります。さらに、中途解約が原則できません。中途解約が認められても、損害金などの負担をしいられ、元本割れとなる可能性が高いのです。

また、仕組預金には「外貨」による商品もあります。こちらは、円通貨による仕組預金と同様に預入期間が変動するものも一部にはありますが、多くが預入期間は変わらず(ただし預入期間は1カ月や2週間と超短期)、そのかわりに受け取る元本の通貨が変動する。つまり、金融機関が払戻通貨を決定する権利があるというものです。

これが具体的にどういうことか、円で預け入れる場合(外貨で預け入れる商品もある)で、説明してみましょう。

預入時にあらかじめ定められた為替レート(特約レート)に対して、満期日の実勢レートが円高であれば、その元本(円)は特約レートで外貨に交換され、外貨のまま受け取ることになります。逆に円安であれば、やはり特約レートが適用され、受け取りも円となります。ただし、利息については円で受け取る商品もあれば、外貨の商品もあります。

円を外貨に替えて預け入れる外貨預金とは異なり、円高による為替差益は得られません。一方、円安によって生じる為替差損は、外貨で受け取る(外貨預金として保有する)ことでその場では確定はしないものの、その後、為替が一定以上の円安に振れないと、含み損というリスクは抱えたままとなってしまいます。

投資ほどのリスクは取れない資金の預け先として

金融機関による制約と、それによるリスクも想定される仕組預金ですが、メリットもあります。それが高金利です。

住信SBIネット銀行の円仕組預金「プレーオフ」を例に見ていきます。一般的な仕組預金には、金利が一定のフラット型と、預入期間が長くなるほど金利が上昇するステップアップ型があります。しかし住信SBIネット銀行のこの商品の場合、ともに預入期間は最長10年。金利は、フラット型は年0.80%。ステップアップ型は年0.30%からスタートして預入期間の最長となる10年目には年5.00%となります。

先に説明したように、預入期間は変動し、この商品は最短で1年で満期となります。ただ、短期間であってもその間の金利は確定しますので、円定期預金よりは金利面は有利だといえます。

外貨の場合も同様に高金利が期待できます。ソニー銀行の「為替リンク預金」は、日本円で預け入れ(10万円または1000通貨単位~)、預入期間は2週間または1カ月。特約通貨が米ドルだと金利は年12.00%。実際に発生する金利は2週間分(年利の365分の14)だけですが、100万円預けると、受け取る利息は税引後で約3700円。金額としては多くは感じませんが、わずか2週間でこれだけの利息を得られるという点が、仕組預金のメリットだといえるでしょう。

ただし、仕組預金を扱っている金融機関の多くが、一定の募集期間を設定しています。つまり、いつでも利用できるわけではなく、募集は不定期でかつ短期間。ちなみに、先に紹介しました住信SBIネット銀行の「プレーオフ」は2023年2月25日~2023年3月12日、ソニー銀行の「為替リンク預金」は2023年3月7日~2023年3月10日を募集期間としたときの内容となります。関心のある方は、仕組預金の募集実績のある金融機関のサイトを定期的にチェックしておくとことをお勧めします。

ともあれ、教育資金や住宅資金のように目標額があり、かつ使う時期が決まっている資金には、この商品は不向きといえるでしょう。一方、余裕資金の預け先として、低金利の定期預金は魅力がなく、かといって投資はリスクがあり二の足を踏むという人には、ひとつの選択肢になるのではないでしょうか。

(※)掲載した金利はすべて税引前

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