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お笑いを変えた番組「オンバト」の功績を振り返る(3ページ目)

「爆笑オンエアバトル」で12年、「オンバト+」とタイトルを変えて4年。長年にわたってお笑いの世界を土台で支えてきた名番組が、この春終演を迎えます。この番組がなければ、最近までのお笑いブームも変わっていたのではと信じる当ガイドが、思い入れを込めて16年間を振り返りたいと思います。

広川 峯啓

執筆者:広川 峯啓

お笑い・バラエティ番組ガイド


芸人が「己」と「敵」を知る番組

「オンバト」のもう一つの功績として、出演した芸人が自らを客観視できたという点があるように思います。プロになるからは、自分がいちばん面白いと誰もが思ってるはず。それでも毎回オンエアされないという事実に直面すれば、実際に自分がどう見られているか気付かざるを得ない。

また「オンバト」の審査員は、投票とは別にネタについてのコメントも書くことになっており、出演者は100人からの評価を受け止めることになります。はっきり言って、1人の評論家の意見よりも、素人100人の意見の方がずっとタメになります。

自分のどこが受けて、どこが受け入れられないのか理解することは、今後の展開を考えるうえで最大の武器になったはず。「敵を知り己を知れば百戦あやうからず」ってことです。

最後に個人的なお願いを

「オンバト」は3月23日(22日深夜)の「チャンピオン大会」で15年の歴史に幕を閉じます。しかし、いま番組内で戦っている若手芸人にはここでの経験を生かし、ステップアップしてほしいものです。

ただし、そのためには彼らがネタを披露できる番組が必要になります。ただいま全滅状態の民放各局はもちろんですが、NHKさんも「オンバト」に変わる新たなネタ番組を、一刻も早く立ち上げていただきたいものです。現在「オンバト」で熱戦中の若手たちに、新たな舞台を提供するためにも。
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